小さな神威くんの飼育係

第37話 『素直』 ページ3

は？




「まさか、お前とやるわけないだろ
抱くならもっといい女にするよ」





とクスクス笑う神威に何故かとても腹が立った
でも、苛立ってる所なんてバレたくもない、






「…なんだよ
残念がってるわけ？」






とあたしの顔を覗き込もうとした神威に
満面の笑みで なわけないじゃん！
と答える







『あーよかった！
そうゆうのは好きな人としか
したくないし！まあでも寸止めでよかったよ』






と早口に答える
すると神威はずっと黙ったまま冷めた目であたしを見つめていた








「…そうかよ
よかったな。俺が手を出さなくて」







と神威が己のチャイナ服をひろい
扉の方へ向かって行った







『え、どこ行くの？』








と質問したあたしに神威は
少しこちらを振り向き








「部屋に戻る」








と出て行ってしまった








『……はぁーー…』







急に緊張が解かれたように
膝から崩れ落ちるあたし。
さっきの事を思い出しどうしようもなく
苛立ちが募るばかり。







『いい女を抱く？勝手にすればいいじゃん！
神威のバーーーーーーカ！！！！
性格悪いんじゃお前は！！！！！！！！』







と近くにあったティッシュ箱を隣人の顔を思い出しながら壁に向かって思い切り投げつける、
すると隣の部屋からドンッ！と仕返しの音が聞こえた







『…なんでイライラしてんだろ』






と少し疑問に思う。
あの神威のことを思い出すだけで胸が痛い
とゆうか胃がキリキリしてくる。
あ、もうこれストレスじゃん。






『もう神威の事なんか知るか！！
寝てやる！！あのクソガキー！！！！！』







とイライラしながらその日は眠りについた






ー
ーー







“あのクソガキー！！！！！”






クスッ



“ 素直じゃない奴。”

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