小さな神威くんの飼育係

第4話 『許すまじ！！！！』 ページ4

体育が終わって、制服に着替え終わった私。
お昼休みも間近で、友人が私の元に駆けつけてきた





「今日は学食？」




『あ、今日は弁当なんだ』




と友人に答えると彼女は
学食だからちょっと行ってくる、と
教室を出て行った





『さて、飯食うか〜』





と、バックをそっと開け
カムイの様子を伺おうとすると





？！





『い、いない！！！』






バックを両手に抱き、キョロキョロともの凄い勢いで辺りを見渡すが彼の姿は無い






あいつ、何処に行きやがった…？！





周りにバレたら…！という焦りが増すその時
丁度友人が帰ってきてしまった






「ん？何してんの？」






『え、あ、嫌 。ちょっとね…』





ハハっと苦笑し、ひとまず友人と共に席に着く




やばい、やばいやばいやばい
どうしよう！！！





汗ダラダラで消えたかむいのことだけを考えいて
友人の話す内容が全く耳に入ってこない





「なんか顔真っ青じゃない？ 」






『腹が痛くて！！！！！』







と即答する。







「えっと、トイレ行ってきたら？汗
とりあえず先食べちゃうよ」






と、買ってきたパンやらを食べ出す友人を
尻目に私も弁当箱を取り出しフタを開ける、が、






『なっ…』







中身は空っぽ
もはや綺麗に食べ終わった後だった








『あんの野郎…！！！！』







と、怒りで震える私に
友人は







「お腹痛いのにもう食べたの？」







と陽気に笑った








ー
ーー






『かむい…！かむいー！！』






授業中、1人廊下をさまよう私は
消えたあいつの行方を追っている





あんな人形サイズの奴が
1人でに歩っているところなんか見られたら
とんでもない、






そう思い小さな声で彼の名を呼び続ける私







すると、外の野球部の部室の方で何やら声が聞こえきた。







「でよ、前の女が俺と別れてすぐに
違う男と付き合ってんだよ！！！！」



「そりゃーねぇべ！！！」






と、ギャハハと笑う不良集団
ABCがいる







あいつら授業サボって部室にいたのか
と思った矢先、私の目にとんでもない物が
飛び込んできた







『かっ、かむい！！！』







そう、私が見つけたのは探していた彼の姿
不良集団ABCがいる部室のテーブルにちょこんと
置かれていて私の約束を守っているようで
微動だにしない






なんであんな所にいんだよ！！！






と、胸糞悪くなるも
私は走って彼の元へと向かった

第5話 『嘘でしょ？』→←第3話 『何者なの？』

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す