小さな神威くんの飼育係

新章 第2話 『新しき住まい』 ページ17

「と、ゆうわけでここは江戸の町
そして俺たちは市民を守る警察って事だ
理解出来たか？お嬢ちゃん」





『江戸って、、』







まさか私タイムスリップ？！！！！







第2話





〜初めまして〜




「自分の名前は？
住みはどこだ？」



『名前はA
住んでる所はここじゃない別の世界』





と土方さんに伝える
すると彼はパソコンを使い何かを調べている様子





「おい、お前名前も偽ってんのか？
街のヤツらに登録されてねェ。
本当に地球人か？」





とギロりと睨まれる
するとあたしの隣に座る総悟くんが
あたしの頬を思い切り引っ張った






『いでででででで！！！！！
ちょっと何すんの！！！』






「土方さん見た目も地球人
しかもこの軟弱そうな腕も体型も見る限り
どっかの刺客って訳でもなさそうですぜ」





「...ますます分からねぇ
それにお前が来ている服、
見たことがねェ」





と私の高校の制服を眺める土方さんは
顎に手をやり考えている様子だ






「本当に違う世界からきた、ってのか？」






「...んな馬鹿なこと信じ難いが
その可能性があるとふんでもいいじゃねェ
ですかい」






と総悟くんはゴロリと寝転がる






いやお前もう面倒いだけだろ






『だから本当だってば！
なんか知らないけど目開けたらここにいたし
こんなところ分からない。
私がいた世界はこんな所じゃない！』





と訴える。が、土方さんは疑いの目で私を見つめるばかりだ






「まあいいじゃないかトシ。
このお嬢さんが言うんだ本当に違う世界から
来たんだよきっと！」





「近藤さんこれだからアンタは...」






と隣にいる男にやれやれとため息







「だが近藤さん万が一のためだ
こいつ牢屋にでもぶち込んどくか？」






と私を指さし見つめる土方さん
いや、牢屋って流石に扱いひどすぎねーか？
と思ったけど疑うのは仕方ない事、
そりゃあ訳わかんないやつが気づいたら
部屋の中にいるんだもん誰だってビビるわ





なんて考えながらカムイの事を思い出す






『...』






「まあでも、右も左も分からない状態なわけだ
当分ここに住まわせてやったらどうだ？」





「もーそれでいいんじゃねェですかい
刺客だったら斬りゃあいい話だ」





とアイマスクを外し私の首元をトントンと
叩いてくる彼。






それを見るなり土方さんは溜息をつきつつ
渋々了承した

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