Baby's Breath. vol.2 (ページ37)

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#09-9 JK ページ37

夢中になって唇を合わせていたが、不意にユナに胸元を押されて、我に帰った。

肩を上下させながら、短く、早く呼吸を繰り返すユナの背を慌ててさする。

ーーーなにやってんだ、僕。こんな急に。告白どころか、……キス、まで、

突然現実に帰ってきて。

困惑と、羞恥心が込み上げる。

俯いたまま深呼吸を繰り返そうとするユナの表情は伺えない。

心配になったジョングクが、ユナの顔を覗き込もうとした瞬間。
ユナがそぅっと両手を自分の唇に押し当てて。

YN「……わぁ……I thought …my heart was going to stop beating.」

目を丸くしながら呟いた。

じわじわとジョングクの胸に甘い痺れが走る。

そっと、額に唇を寄せれば、また「わぁ」と言いながらユナが今度は額に両手を当てる。

その表情があまりに可愛らしくて。

ジョングクは堪えきれずに「かわいい…」と噛み締めるように呟いた。

「お…？あ、ヒョンだ」

二人きりの世界を現実に引き戻すように、ジョングクの携帯が振動した。

「あー…ユンギヒョンが、近くの駐車場に着いたそうです」

YN「おっぱが？」

きょとんとした表情をしたユナに、電車でのことを説明すると、両手の指先を合わせながら、視線を彷徨わせて。
「オッパ、怒ってますか？」と恐る恐る聞かれた。

「大丈夫、ユナさん、僕も共犯ですから、怒られる時は一緒です」

YN「、そこは怒ってないって、言ってくださいよぉ」

眉尻を下げたユナに笑いながら、ジョングクは「ヒョンのところに行きましょうか」とユナに手を差し出した。