Baby's Breath. vol.2 (ページ4)

今日:2 hit、昨日:43 hit、合計:111,034 hit

#11-3 JK ページ4

不意に、机に置かれたメモ帳が目に入る。

思い立って、メモ帳を一枚手に取って、ペンを走らせた。

「、よし。ユナさん、僕の代わりに、この子が夢の中でユナさんを守るよ」

YN「…、うさぎ？」

「ネ。名前はCOOKY。こう見えて筋肉がムキムキなんだよ。だから誰が来てもユナさんを守ってくれるよ」

YN「…くーきー…」

「COOKY.枕の下にこれを置いて寝たら、ユナさんの夢の中に入れるんだ」

「ここに置いてもいい？」と聞くと、ユナは小さく頷いた。

ユナはそぅ、と枕に触れて、顔を埋めるようにして、横になる。

「大丈夫、もう怖い夢はみないよ。深呼吸してごらん、ほら、」

見本をみせるように、深く呼吸をしてみれば、ユナもジョングクの真似をするように、深呼吸をした。

「♪……….if you ever ….…」

ふと、最近覚えたばかりの歌詞を口ずさんだ。

友人への気持ちを歌った歌だけど、大切な人に向けた歌でもある。

今はまだ、「友人」でしかない二人の関係にはぴったりな歌だろう。

…少なくとも、「友人」ではあるって、僕は信じてる。信じたい。

ユナが布団からそっと、目元だけを覗かせて、ジョングクを見つめる。

「ごめん、うるさかった？」と尋ねると、小さく首を振った。

YN「、もっと…もっとききたい」

小さな声で零されたおねだりに、ジョングクは柔らかく口角を上げて、頷く。

一つ深呼吸をして、続きのフレーズを唇に乗せた。