#06-3 YG ページ24
「…ユナ、オッパに何かできることはある?してほしいことはある?」
YN「…オッパの、ピアノが聴きたい。オッパのピアノで『I need you』が聴きたい」
「いいよ」
キーボードのスイッチを入れて、キーボードが映るように、カメラの位置を調節する。
ユナが望むように、『I need you』を弾き終えると、ユナはいくらか落ち着いた声音で、「オッパの弾くピアノの音って、すごく優しい音がするね」と笑った。
「他には?何が聴きたい?」
YN「んー…、そうだ、オッパ、この歌、何の歌かわかる?」
ユナが何かの曲を口ずさむ。
生憎歌詞にも曲調にも覚えがなくて、ユンギは首を傾げた。
「知らない曲だな。どこで聴いたの?」
YN「…前に、オッパの宿舎に行った時に…ジョングクさんが、歌ってたの」
「ジョングガが?」
YN「うん。…初めて聴いた歌だったのに、すごく、頭に残って…、思い出すと、ちょっと安心するの。だから何の曲か知りたくて」
「あー…オッパには心当たりがないな。明日ジョングガに聞いておくよ」
YN「アニ、それはいい、聞かないで」
「?知りたいんじゃないの」
YN「うん。、でも、いいの」
「?お前がそれでいいならいいけど…」
YN「オッパ、もう一回『I need you』を聴かせて」
「ん、わかった」
ユナの言葉に首を傾げながら、ユンギは頷いて、もう一度鍵盤に指を滑らせた。
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作者名:kamome | 作成日時:2023年1月16日 17時