三丁目の路地裏 ページ4
「ずっと君をみていたよ、僕の目にはあなたしか映っていない!!なら、Aさんもそうだろう?その美しい目には僕しか映っていない。三丁目の路地裏で占いをやっていたよ、占い師は僕とAさんは運命だと言っていた!!あそこはすごいよ!!だって、僕たちの愛を見抜けたのだから!!………」
「あー……」
春に近づいてきたのか朝も暖かく気温の変化に驚いたのか、それともストーカーが増えたことが予知できたのか、どちらかなんて知らないが朝早く起きて朝稽古に向かったらこの始末。後者が当たっていたようだった。
「……おい、神谷。知り合いか?」
「初めて会いました。」
「初めて?そんなことないさ!あの時、あなたは声をかけてくれただろう?ちょっといいですかって!!その時、運命を感じたよ!!……」
「気持ち悪い」
「もっと蔑んで!!!!」
「、、、」
終わりがない、どんな言葉で殴っても気持ちいいだなんて相当のMだ。これは、わたしよりも総悟と相性が合うのでは?そう考えているうちに総悟がきた。
「ちょっといいですかってなんの理由で声かけたんだ」
「夜の相手にちょっといいですか、みたいな」
「みたいなじゃ無いからね、総悟」
「じゃあ何だよ」
「うーん……職質?」
そういえばストーカー君は、違う違うと騒ぎ出す。
そんな姿を見て、わたしと土方さんはため息を吐いた。総悟はどうやら、ニヤニヤとしているようだ。
「うーん、とりあえず斬首でもさせましょう」
「どうせ死ぬのならAさんに切ってほしい!!」
「えー、やだなぁ、めんどくさいなぁ、こいつ」
「お前の際だろ」
疲れ果てた土方さんも、めんどくさいわたしも、楽しそうな総悟も、誰一人コイツをどうにかさせようとは思わなかった。
そんな三人の姿をのぞいていた隊士たちによると、その後無実となったストーカーを家に帰して終わったという。
攘夷浪士でもないただのストーカーを捕まえていたらきりがないと、そうため息を吐いた土方さんを見たものも。
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ゆうひ(プロフ) - マダヲさん» ありがとうございます〜!好みにドンピシャだなんて、書いていて本当に良かったです。狂愛、みたいなものも大好きでして…笑本当にありがとうございます〜!!! (2019年4月5日 8時) (レス) id: cee43a9737 (このIDを非表示/違反報告)
マダヲ - 初めまして。堕天使さんの作品から来ました。題名に惹かれて覗いてみたら、私の好みにドンピシャで、特にいっそ殺してしまおうかの最後とか、ゾッとして素敵でした。これからも応援しているので、頑張ってください(≧∇≦) (2019年4月5日 1時) (レス) id: ad70ae180d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうひ | 作成日時:2018年5月13日 1時