検索窓
今日:3 hit、昨日:10 hit、合計:27,855 hit

ページ19

「盗み聞きは良くないなぁ……」


秀次さんの背中が見えなくなると、彼は私の後ろに立っていた。私に彼の思いが伝わったのかはよく分からないが、ニヤニヤしながら彼を見ると頭を叩かれた。


「なぁにが盗み聞きでィ」


彼氏様がいるってのにあんなこと言うなんざ何様だ、そう言いながらもきっと総悟はやきもち的な感情を抱いているに違いない。そう思うだけで頬が緩んだ。


「あいつ、誰なんでィ……」


「昔すごい仲良くしてもらったの」


秀次さんは私が初めて恋した相手だった。まぁ、私の家が火事になってからは顔を合わせていなかったものだから恋心は自然と消えていったのだけれど。


「そうか……」


「大丈夫だよ、総悟」


「は?」



「初恋は実らないって言うでしょ?」


私と総悟が付き合えたのは、初恋の相手じゃないからだよと笑った。総悟の初恋相手は誰だか知らないが。


「そんなこともないぜィ?」


「えー?」


「俺の初恋はAだからな」


「え……」


驚きながら振り向けば、私のおでこにキスを落とした。

雨とコンビニ→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
38人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 沖田総悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆうひ(プロフ) - マダヲさん» ありがとうございます〜!好みにドンピシャだなんて、書いていて本当に良かったです。狂愛、みたいなものも大好きでして…笑本当にありがとうございます〜!!! (2019年4月5日 8時) (レス) id: cee43a9737 (このIDを非表示/違反報告)
マダヲ - 初めまして。堕天使さんの作品から来ました。題名に惹かれて覗いてみたら、私の好みにドンピシャで、特にいっそ殺してしまおうかの最後とか、ゾッとして素敵でした。これからも応援しているので、頑張ってください(≧∇≦) (2019年4月5日 1時) (レス) id: ad70ae180d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆうひ | 作成日時:2018年5月13日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。