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三条少女の事件簿 2.7 ページ19

次の場所へ着くと中也さんがいた。

彼は暗闇を見たまま目線を変えない。俺は中也さんが見ている方向に目を向けた。

「…!!」

「…彼奴を傷付ける覚悟はあるか?」

暗闇に紅い目、部気味な嗤い。

「太宰さんを…傷付ける…覚悟…?」

中也さんは頷く。

「…太宰さんを助けたい…!!」



「キミに助けるコトがでキるのカイ?」


太宰さんはそう言ってケタケタ嗤う。

怖い、あんたが怖いよ俺は。

だけど助けたい…!!

「…はぁぁぁ!!!!」

俺は太宰さんを殴ろうとしたが軽く避けられた。

「弱イね…キミは。」

「手前…今日という日はぶん殴ッてやる!!」

そう言って中也さんは太宰さんを殴ろうとした。

「…なッ!?…ぐっ!!!!」

太宰さんは中也さんを殴り飛ばした。

遠くに。

「…あな…たは…誰…?」

もうわからない

誰だかわからない


太宰さんは俺を一発殴り、倒れた所を馬乗りしてきた。

「君なんて使い物にならない…。」

「ひっ…!?」

太宰さんの細長い指が俺の首元に近づく。

「…ただ沢山の異能が使えるだけ…そうだろう?」

首元に近づくとゆっくり絞められる。

「だ…ざ…さ…。」

苦しい。

本当に死んじゃう…っ

「ふふ…良いねぇ…その苦しむ表情…ゾクゾクする…。」

もう

意識が…

次の瞬間、太宰さんは横から来たものに投げ飛ばされた。

「けほっ…!!けほっ!!けほっ!!」

俺はゆっくりと息を整えた。







太宰さんを投げ飛ばしたのは中也さんだった。

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舞華 - 物凄く面白いです! 私にしては珍しく泣きそうになりました。←知るか、ですよね。ごめんなさい。 更新期待しています! (2017年8月23日 22時) (レス) id: c608e0f4fb (このIDを非表示/違反報告)
晋陽 - 続きが気になります!更新頑張って下さい! (2017年8月12日 13時) (レス) id: 8ef45f8c23 (このIDを非表示/違反報告)
(~・д・)~ - めっちゃこの作品面白いです! 実は一章の最終話泣きましたw そのくらい見ごたえがあります! これからも頑張ってください!! (長文失礼しました…。) (2017年5月8日 23時) (レス) id: 4c2464909d (このIDを非表示/違反報告)
あらりぶ(プロフ) - お話面白かったです。更新頑張ってください! (2017年2月5日 17時) (レス) id: ddec9d4afe (このIDを非表示/違反報告)
明石(プロフ) - オリフラを外してください (2017年1月9日 12時) (レス) id: d2dad95824 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜野 空 | 作成日時:2016年12月29日 15時

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