まだ醒めたくないんだ 3【文豪ストレイドッグス】

三条少女の事件簿 2.3 ページ15

「どうしよう…」

中也さんと約束を交わして3日間、彼から連絡はない。

「国木田達も見つからない…。」

そう皆音信不通なのだ。多分操られているから。

「あちらに乱歩さんがいる以上迂闊な事は出来ませんわ。」

ナオミちゃんの言う通り乱歩さんがポートマフィア…少年の元に居る以上危険な行動はしたくない。

「俺達3人…しかもナオミちゃんは異能なし、与謝野先生は戦闘の異能じゃない。」

結構やばい状況なんだよな…。

ザザッ…

『A、聴こえるか?』

脳内に中也さんの声が響く。

『はい、聴こえます。』

「Aちゃん?どうしましたの?」

ナオミちゃんを静かにするように口元に人差し指を付けた。

ナオミちゃんは察したらしく黙った。

『ポートマフィアに太宰が戻ってきた。』

はい?なんと…?

『え?』

『ポートマフィアに太宰が戻ってきたッてンだよ!!』

「太宰さんが…!?」

『目が紅かった。彼奴も操られている。』

『っ…そうですか…因みに乱歩さんは人を…。』

その先は言わなくても中也さんは分かった。

『まだ書類整理だ。江戸川は戦闘に向いていない、ただ急いだ方がいい。』

『分かりました…ありがとうございます…。』

そう言って異能を解除した。

「太宰さんがポートマフィアに戻ったそうです。」

「急いだ方がいいねェ…。」

「はい…そろそろ作戦立てましょう。」

「えぇ!!」




どうか皆…戻ってきて。

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