吸血 76 ページ33
ルイside
深く深呼吸をする。獣といっても神の使い。すげーパワーだ。
ル「ごめんな」
我慢していたのなんか分かってる。何年一緒にいたと思ってるんだ。
ル「酒呑、動けるようになったらコイツ頼む」
頷いた酒呑を見てから人狼のところに歩いていく。瓦礫から人狼が出てきた。
リ「痛ってぇ………。あーくそ、もう少しで殺せそうだったのに死に損ないが来やがった」
ぺっと血を吐きながら人狼がそう言う。それから俺を睨むように見つめた。
リ「どうせ差は変わらねぇぞ」
ル「どうだか、なっ！」
地を蹴りあげ一気に人狼へ近付き腹に一発決めた。さすがの人狼もこの速さは見れなかったようだ。続けて回し蹴り。空中に飛んだが体勢を立て直し着地した。
リ「さっきとは、桁違いだな……！」
荒い息をつきながら言う人狼はかなりのダメージを受けているようだ。虎の血を飲んだだけでこんなに変わるとは。
リ「おらアァアァアア！！！！」
同じように素早く飛んできた人狼の拳を防ぎ違う手で殴ろうと思ったがかわされる。その流れで腹を蹴られた。が、しゃがみ込み足払いをかけて転ばせる。起き上がる人狼と距離をとった。
ル「どうだ。お前の言う死に損ないも強いんだよ。残念だったな」
リ「ハッ！これでやっと互角だろ」
お互い距離を詰め攻撃。俺の渾身の蹴りは左腕に直撃し、人狼の爪は俺の皮膚を裂いた。浅く傷がつく。
リ「ッ！さすが身体能力の高い吸血鬼。左腕、折れたかもな」
ル「左腕飛ばすつもりでやったんだが。くそ、どんだけ固いんだよ」
今までの人外はあの攻撃をしたら腕が宙に飛んでいた。なのにコイツは折れた程度だという。使い物にならなくなっただけマシだが、やはり強い。
リ「チッ！あまり使いたくなかったんだけどな」
右手で空気を裂く動作をする。瞬間、俺の体も同じように裂かれた。
ル「……………魔法か」
リ「攻撃系なら得意分野だ。これで終わらせる」
厄介だな。俺も魔法の分野だが攻撃よりも結界の方が得意だ。つまりこの戦いには不利な状況に陥った。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿だが。
三虎の血を吸った今なら、可能かもしれない。魔力を封じることができればいい。三虎が術を使ったとき相手の体に結界を張るようなものだと言っていた。それなら、俺の結界と虎の術で出来るかもしれない。今はそれに賭けるしかない。
Aも三虎も酒呑も助けるために、やるしかない。
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まどか - りょーかい、待ってるね！！ (2018年8月27日 16時) (
レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - まどかさん» ありがとー！それじゃ戦いを終わらせられるよう、頑張りまっす！ (2018年8月26日 10時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - うんうん、凄い！！私も早速投票させてもらったよ(^^♪ (2018年8月26日 1時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - まどかさん» アンケート作ってみた！どうかな？上手くできてるといいけど………。 (2018年8月25日 0時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - オッケー、待ってるっ！！ (2018年8月24日 21時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜冬
| 作成日時：2018年5月26日 0時
