Feelings ２ (ページ27)

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頭が回らない

なんで？どうして望が、うちの大学に…

目が離せないままでいると、遠くにいる望とばっちり目が合ってしまった

「…姉ちゃん！」

しまったと風のような速さで目を逸らすけど時既に遅し

私を見つけた途端にぱあっ…と顔を輝かせた望は長い足を動かしてこちらにやってくる

「ねえちゃーん！」

「……うそでしょ」

みんなが見てるのに

……流星くんも見てるのに

目の前に立った彼は、手を広げて思い切り私を抱きしめた

「ちょ。のぞむ…」

「はあああ…やっと会えた」

「はなし…」

「いや」

その後もなかなか離れない望を宥め、茶化す友達の間をすり抜けて人の少ない食堂になんとか脱出

はあ…と項垂れてため息を吐けば、お姉ちゃん？とか細い声が耳に届いた

ちらりと見上げると眉を下げて私の様子を窺ってる

「……なんでおるん」

「へ？」

「だから！なんで、東京におるん！」

ぽかん…と口を開けて首を傾げた望は、一歩私に近づく

「おかんに聞いてないん？」

「…なんも」

「俺、姉ちゃんの大学に合格したんよ

姉ちゃんと同じ大学なんやで」

「……は？」

「その顔は、ホンマに何も知らなかったんや」

にこりと笑って発された言葉は

私の心に大打撃を与えた

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