増田俊樹との結婚生活を、平和なままに。

書き直します。　読者目線 ページ26

2月13日

最近、クロの毛が和室に落ちまくってるんだよなぁ。和室って正座するし、、、
俊樹は今和室でクロと遊んでるし、、、
やめさせなければ。




A「俊樹〜?」

俊樹 「ん〜?」

A「和室でクロ遊ばせるのやめてほしいんだけど、、、最近毛がめっちゃ落ちてるし、、、ほら、和室って正座するしさ。」

俊樹 「わかった〜。やめる〜やめさせる〜」

その返事、ほんとにわかってる?
最近俊樹は、クロに夢中で私の話を聞いていないことがある。ちょっとムッとして、キッチンに戻った。







俊樹、まだ和室でクロと遊んでない?やっぱわかってないじゃん。


A「俊樹〜さっきも言ったけどさ、毛落ちてるからクロに和室で遊ばせるのやめてほしいんだけど。」

さっきよりも語勢を強くして言った。

俊樹 「わかった〜」

ほら、またその返事。
もういいよ、、、
バレンタインの前日に、こんな気持ちになるなんて、、、

明日俊樹に渡すためにチョコキャラメル作ってるのに、、、

楽しくなくなっちゃったよ、、、




2月14日


今日も俊樹は仕事。声優さんだから曜日関係なく仕事はあるけど。
昨日の事が忘れられなくて、チョコ、直接渡せそうにない。

夜机において、先に寝るか。


『俊樹

ハッピーバレンタイン!!
キャラメル作ってみた!!』

こんな明るいメッセージなのに、心は暗い。

ちょっと考えて、メッセージを付け足した。

『最近、クロの毛が落ちてるから、和室で遊ばせるのはやめてほしいです。あと、クロに夢中なのもいいけど、私の話も聞きてください。』

メッセージをチョコの横に置いて、
俊樹が帰ってくる前に寝た。






朝。目を覚ますと、キッチンで音がする。
隣に俊樹はいない。

俊樹、、、何やってるの?

顔合わせるのはちょっと気まずい気がするけど、朝ごはん作るために起きなきゃ、、、


A「俊樹おはよ、、、何してるの?」

俊樹 「Aおはよ。機嫌なおすためじゃないけどさ、朝ごはん作ってるんだ。」

A「ありがと、、、」

俊樹 「A、チョコありがとう。それから、クロのことと、話聞いてなかったこと、ごめん。」

俊樹の綺麗な目が、私をまっすぐ見つめてる。

俊樹ってすごいな。なんかずっと根にもってたことなのに、一気にどうでも良くなった。

A「うん。大丈夫だよ。」

それだけ言って、キッチンで俊樹と朝ごはんを作った。

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