増田俊樹との結婚生活を、平和なままに。

17話　俊樹目線 ページ19

今日は夜中から雨が降るって天気予報で言ってたのに、これだけ暗いともうすぐ降るかもな、、、。
タクシーの窓の外を見て、そう思った。






俊樹 ｢もう大雨になってる。さっきまでそんなに降ってなかったのに。」

家の最寄り駅の外は、かなり雨が降っていた。でも大きめの折りたたみ傘持ってきてよかった。

前の方に、見慣れた後ろ姿を見つけた。



あ、Aだ、、、。傘、もしかして持ってない?どうやって帰ろうとしてるんだろ。


俊樹 ｢あ、A。今から帰るんだ。傘ないの?」

俺が声をかけると、Aは困った顔をして振り返った。

A｢俊樹!!、、、うん。傘ないんだ。俊樹も傘ないの?」

俊樹 ｢ううん。俺はある。一緒に使う?」




A、、、俺はもっと身近な存在でいたい、、、そんな神を見るような目で俺を見るな、、、ｳｯ、、、





歩き慣れた道をAと一緒に通りながら、俺は考えた。






そういえば、Aとこんなに近づくってなかなかないな、、、こうゆう相合い傘も初めてだし。こんなに今まで近づかなくて、Aは寂しくなかったのかな、、、俺はちょっと寂しい。

大きめの雨の中で、俺は勝手に恥ずかしくなった。



俊樹 ｢ただいま〜」

A｢ただいま〜」

俺達が同時にそうゆうと、クロが振り向いて鳴いた。

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