おそチョロ3 ページ3
チョロ松視点
デートとは言っても、僕達は行き先すら決めていなかった。別に、どこでもよかった訳じゃ無いんだけど。相変わらず面倒くさがりだなぁ、僕とおそ松兄さんは。
とりあえず歩き慣れた道を二人でぶらぶらする。僕らが住んでる街は、パチンコ屋から大型ショッピングモール、銭湯と、いわば何でもある場所だ。と言っても、リア充の溜まり場で(トッティのかつてのバイト先でも)あるスタバァや、僕らには(今は?)縁の無い●ブホなんかは足を運ぶ気は無い。
僕が唸りながら考えているのを見て、兄さんが話しかけてきた。
「なぁ、せっかくだしさ。あそこ、行ってみない?」
兄さんが指差した先には、スマホで見たことがある遊園地だった。しかもつい最近建ったばかりだから、とても混み合ってるに違いない。でも僕はそんなことは二の次で、兄さんとの初デートを楽しみたい、という気持ちが断トツで勝っていた。
遊園地に着き、大人2人分のチケットを買う。お金は珍しくおそ松兄さんが払ってくれた。一体どこで手に入れたのか知りたかったけど、何となく聞いちゃいけない気がしてやめた。
「何に乗る?おれはジェットコースターがいいんだけど」
「うーん…じゃあ僕もそれに乗るよ」
本当はいち早く観覧車に乗りたかったんだけど、お楽しみは後に取っておこう。
「…な、なぁ、チョロさん」
「…な、なんだい、おそ松くん」
「…これさ、思ったより、た、た、高いんだな!」
「…ぼ、僕も今それを、言おうとしてたと、ところなんだよぉ!」
「あっまっ、落ち…」
「「ああああああああああああ〜〜〜っっっっ!!!!!!」」
兄さんの言った通り、思ったより高くて、しかも激しかった。目が回って上手く歩けない。
同じくフラフラになりながらも、おそ松兄さんがベンチまで連れて行ってくれた。
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月嵜♂眞美(プロフ) - どうしようチョロ松尊いおそ松兄さんの気持ちがめちゃくちゃ分かるぅ…あぁー…そろそろテストだけどこの作品を見て、萌えをを補給できました。私の一番好きな速度松を書いてくださり感謝感激雨霰です…(T▽T) (2018年2月7日 11時) (携帯から) (レス) id: 4f1db2073e (このIDを非表示/違反報告)
水川 - 家宝様》ですよね! (2017年5月4日 14時) (レス) id: 4d28e8ce20 (このIDを非表示/違反報告)
家宝 - おそチョロは、きゅん死です★ (2017年4月16日 12時) (レス) id: 1a92c3fcbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いずみ | 作成日時:2016年4月16日 3時