19 ページ21
銃兎サイド
銃兎「・・・は」
Aの素顔を見た日俺の世界は一変した。唐突に抱かせろと言ってしまったが、あれは本当に無意識のうちに言ってしまった。
Aを手に入れたい。誰にもその顔を見せたくない。ずっと隣にいてほしい。
そこからの俺の行動は早かった。仮面を返す時に小型の盗聴器とGPSをこっそりつけAがいつどこで何をしているかを随時把握していた。
追われているという印象、記憶、感覚をより明確に残すために毎日同じ時間に鬼ごっこを始める。ちょっとずつその時口説いていく。そしてAが背を向けて逃げた時は必ず追いかける。必死で。
しばらくたった後、Aと距離を置いて、俺のことだけを考えさせる。方法なんてない。Aが勝手にやってくれる。
案の定Aは牢獄に入ることとなった。最後、後を追わなかったのは今まで追っていた存在がいなくなるという喪失感を味合わせるため。人間とは単純で、今まであったものがなくなっただけで、その存在が大きければ大きいほどそのことしか考えられなくなる。今まで俺がしつこく追いかけて行ったから、Aの中で俺は大きくなっているだろう。
あぁ今Aは何を考えているんだろう。ずっと黙っているな。この食べ物を食べている食器の音とこの時間帯、今はお昼か。食べてすぐ寝たら健康に良くない・・・。
じきに寝息がイヤホン越しに聞こえてきた。全く・・・ここは職場ですよ?ここで私の欲を吐き出せというんですか、あなたは。
私は席を立った。
左馬刻「あ?どした?」
銃兎「いえ、少しお手洗いに。」
私はAの寝息を聞きながら欲を吐き出した。
202人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
兎月(プロフ) - 入間さんめっちゃかっこいいです!!!!!! (6月28日 13時) (レス) @page23 id: aa22ea18bc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鮮度 | 作成日時:2018年11月24日 18時