転生したら脱獄王でウサポリ公に追われてます。【入間銃兎】 (ページ1)

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Aサイド

私は女にしては珍しい、主に荒事の事件の前線に出て働く警察だ。力は男の人に比べれば劣るものの、常人以上の身体能力を買われて、今の仕事についている。

部下「Aさん！そっち行きました！」
『了解！』

犯人が逃げていく姿を視界にとらえ、壁をけり、宙を舞い、犯人を取り押さえた。

部下「お疲れ様です！流石Aさんですね！俺も見習いたいです！」
『いやいや、君のほうが力はあるんだから経験を積めば、私の上なんてあっという間だよ？』
部下「ほんとですか？！頑張ります！」

なんだかんだで部下や、上司からの信頼も厚く、人生は安定。

にしてもこの犯人さんもかわいそうに。自業自得とはいえ窃盗だと、「10年以下の懲役または50万円以下の罰金」は、くだらないかなぁ。

私がそんなことをのんきに考えていると

部下「？！Aさん！気を付けてください！そいつナイフ持ってます！！」
『え？』

油断した。気づいた時には私と犯人の立場は逆転し、取り押さえられ、心臓を一突きされあっけなく倒れてしまった。自分の血が温かい。でも、私自身はすごく寒い・・・。この出血量・・・もうたすからないな。私の人生、早くもお休みの時間か・・・。

そう、腹をくくったのに。

『ここ・・・どこ。』

私は知らない場所の、見覚えのない路地裏にたたずんでいた。