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「痛ッ、冷ぇッ！」
バシャバシャと水飛沫をあげて、男の人が目の前で海に倒れ込む。腕を掴まれていた私も支えきれずに膝をついた。
「ッ？！！？」
冬の海に触れて、感覚が無事でいられるわけがない。
声も出ずに男の人の手を振り切って慌てて立ち上がった。
「な、何なんですか？！」
「しぬ！しぬしぬっ！、いや、しぬな！早まるな！」
「は？！」
「入水とかやめてくれ！」
「しませんよそんなこと……！」
この人は何かを勘違いしているようだ。
季節外れの海に近づいてあらぬ誤解を招いたことは申し訳なく思ったが、それにしたってこの極寒に水の中で膝をつかされる謂れはない。
私の返しに「しませんの…？」ポカンとした顔でこちらを見る彼は「…俺なんで海入ってるの？」と続けた。
(私を止めようとして、勢い余ったんでしょうよ)
それだけ慌てていたのだろう。
状況的にはまあ分からなくもないけど、ちょっとおっちょこちょい過ぎやしないか。
「……とりあえず出たらどうですか。すごい寒そう」
「……うわー……エアフォース……はぁ……」
砂浜に上がってきて、見てるだけで震えそうなほどびしょ濡れな彼は足元を見下ろしてため息をついた。
「……こんなとこで何してたんだよ」
「、なにも」
「？？まあいいや、服濡らしてすまん。……家どこ？送ってく」
「いえ結構です。……あなたは大丈夫なんですか」
「俺は……、まあ、さみーな」
「ですよね。私もですよ」
「……すまん」
「私の方こそ、ややこしい事してすみません」
彼があまりに素直に申し訳なさそうにするから、思わずこちらも謝ってしまった。「本当に大丈夫か？着替えくらい貸せるぞ」と気を使う彼と歩道まで戻って、
「本当に大丈夫です、家すぐそこなので。」
ろくに目も合わせずにそれだけ言うと、純粋で真っ直ぐな彼の視線に耐えられず逃げるようにその場を後にした。
腰から下を濡らして帰ってきた私に、「もう夏じゃないのよAちゃん！」と狼狽えるおばあちゃん。そうだよね、分かってたはずなんだけど。
「……ごめん。久しぶりの外でちょっと楽しくなっちゃって」
「、あらあら……」
「海綺麗だったよ」
「湘南の自慢だからねぇ」
「……お店手伝おうかな。いい？」
首を傾げれば顔を綻ばせて笑う。
自分の言葉にすぐ嬉しそうにした光景を不思議に思いながらも、初めて厨房に立って無心で枝豆の鞘を取っていく。
海で出会った彼が客として店にやってきたのは、それからわずかに4時間後のことだった。
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masayo_8(プロフ) - お疲れ様でした！ありがとうございました🙇もう、シュントでやられた〜😭やっぱり好きだ〜🙌そして、最後に夢を見てたモンちゃんで締めて、やっぱりみんなと巡り会う。。。😆✨サイコ〜でした！！ (11月3日 10時) (
レス) @page49 id: be11c96dd8 (このIDを非表示/違反報告)
憂(ui)(プロフ) - 祭りお疲れ様でした！お舜はハッピーエンドなのになぜか切なく胸がギュッとなりました。いやでもやっぱマナちゃんが！電話でイラッとして方言全開なのが最高すぎて！！告白の台詞はストレートで真面目なとこまでマナちゃんでした😭❤️🔥 (10月30日 14時) (レス) @page48 id: b1b719e140 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - お疲れ様でした‼︎最終話自分が望んでいた結果に辿り着いたのに、多分モンちゃんたちはこの世界線だと他のどの世界線よりも本当の意味での幸せにはなれなさそうだな…と感じました😔リュウちゃんが幼馴染説否定する番犬番犬過ぎて大好きです笑 (10月30日 9時) (レス) @page49 id: e7b97053e4 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 白さんお疲れ様でした！もちろん全部最高でしたが、やっぱり最後のシュントに持ってかれてしまいました...🤦♀️ 日高さんとの会食の途中でメンバーがやってくるのも想像できすぎて笑っちゃいました笑 今後のお話も楽しみに待ってます💕 (10月30日 7時) (レス) @page49 id: 04eb6c9d99 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - お話全部良かったです！！私が好きなモンちゃんはメンバーと音楽に愛されてのびのび元気にしている姿なので舜斗の話は楽しくて苦しかってです。きっとどちらも幸せなのだろうなと思います。でも笑顔は違うんだろうなって色々考えれました。塩兄弟との泥沼最高です！！！ (10月30日 1時) (レス) id: 1f007ebca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2023年10月18日 20時
