相席ダーリン〈赤〉 (ページ7)

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結局、二軒目も同じくキャッチにひかかって
チェーン店の居酒屋に。

全然平気なふりして歩いてたけど
やっぱり緊張してハイペースで飲んでたのが仇となったのか

どうもふわふわしちゃって変な感じだ。

結構お酒は強い方だと思ってたんだけどなぁ。

なんてぼんやり考えてたらちょっぴりふらついて
慌てて我に返った。

少し参ってしまってる私とは引き換えに
夕香はもう気分が良いのかずっとニコニコしてて、

酔うと随分かわいくなっちゃうみたい、

ルンルンなその後ろ姿の後を追うように私も入ろうとするとトントン、と後ろから優しく肩を叩かれた。

条件反射のように振り返ると
どうやら正体は重岡くんだったみたいで

首をかしげると

神妙な面持ちで私を見る。

「大丈夫なん？」

「え？」

「さっきからちょっとフラついてるし、」

ほっぺも赤いで、なんて今度は小さく笑った
重岡くんに身体のどこがが変な音を立てた。

「まぁ、またしんどなったらいつでも言うて」

不意な気遣いにすぐに反応できなくて、
ぽかんとしてる私に

重岡くんはすぐにくしゃ、と笑って小瀧くんたちの後を追っていって、

あれ、また酔ってきたのかな

じんわりと熱くなる頬。

重岡くんの背中からなかなか目が離せなかった。