ワンルーム・ラブ 〈赤〉

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ごちそうさま、と半分ほど食べてスプーンを置いた。




「しんどいか？」


「うん、ちょっとだけ」





色違いのコップ


お茶を豪快に飲むしげ




上着をかける場所、



ちょっぴり窮屈なソファ、



少し狭く感じる部屋







・・・夢？





まさか






ずっとそのままだった部屋




しげの物がまるでオブジェのように置いてあって



ずっとワンピースだけないパズルみたいだった。







やっと、やっと埋まった、



パズルも、私の心も





でも何故か現実味がなくて









「これ、夢やないよな…」


「え？…なに言うてるん急に」





ぽろりと、こぼした言葉に

しげが驚いた様子でそう言って笑う




近くで見えるエクボが嬉しくて、








「なんか、変な気分…
しげがいるの」


「…前までは当たり前やったのにな、」





気まずい空気

素直にならないと、と



小さく息を吸って
しげの方を向いた。







「、うん…しげ、あの時はごめん、
私の言い方が悪かった
あの時、めっちゃむしゃくしゃしてて…


私からやって電話かけれたし
素直になれへんくて、


でも、でも…今、めっちゃ嬉しい
しげが帰ってきてくれて、ホンマに

めっちゃ嬉しい、
……帰ってきてくれて、、、」








ゆっくりと顔を上げてしげと顔を合わせる。




ありがとう、







ちょっぴり照れくさいけど



ちゃんとそう、伝えて…








「…わっ、」





ぐるん、と景色が変わって


しげの匂いに包まれる。







私の背中と頭にまわったしげの掌、



カラダががちこちに固まって




脳内が真っ白になる、







だって、









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「好き…」





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.

「好きや…」









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こんなこと言われちゃったら、ね、

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