ワンルーム・ラブ 〈赤〉

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とは言ったもののしげとの関係が変わったりすることはなくて




気付けば8月になっていた。







"望らと飲んでくる"





午前中のバイトだったしげから
お昼頃に送られてたそのメッセージ。


今日は私も1日バイトだったからちょうど同じ位に帰ってくるかな、って


23時頃、家についた。





電気の付いていない部屋。


しげはまだ帰ってきてないみたい。



珍しいなぁ。






あんまりお酒が強くない望くんと
酔うと寝てしまう流星くんとだから


いつも早く帰ってくることが多い。







まぁ、でもあの3人だし






特に気にせず、お風呂に入ってテレビを何となくみてた。






今日はお店も忙しかったし
疲れからウトウトと視界がぼやけてきて、





「…へ、」




突然、ピンポンピンポンピンポン、とインターホンを連打されて飛び起きるように顔を上げた。





しげ？もしかして鍵忘れたのかな。




恐る恐る玄関に近づいて、ドアノブに手をかける



意を決して開けようとした瞬間、
ドアが開いて思わず声をあげた。





「うわっ！…って、え？…Aちゃん？」


「の、望くん！」


「え、なんで…？こ、ここってしげの家…やんな？」






私の姿をみてめちゃくちゃ驚いてる望くんと

望くんに何とか支えられながらほとんど寝てしまってるしげ。




・・・やばい








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