公安のエースカップル２【降谷零】

５９話 ページ10

あれから数日たち零は退院した
零は何事もなかったかのように過ごしている。
潜入捜査が終わったのを機に零は１週間程仕事の休みをもらえたそうだ。
私もみんなの粋な計らいで一緒に休んでしまっている。
変わったことと言えば零が今まで以上に過保護になったことくらいだ。

降「おはようA。起きてたのか」

『零おはよう！今朝ごはん作ってるから待ってて』

降「俺が作るよ」

『大丈夫だよ』

降「ダメだ！もしバランスを崩したりしたら危ないだろ？足に負担もかかるし、大人しく座ってろ」

本当過保護すぎかよ
私が作る料理より零が作る方が遥かに美味しいのは知ってるけどさ。
それにしても酷くない？
はっ⁉
もしかして！
私の料理を食べるのがそんなに嫌⁉
はっはっは
そーかそーか
こんな時はこれで勝負だ！

『零…。そんなに私の料理が食べたくなかったんだ…。そうだよね、零の作るご飯の方が美味しいもんね…。ごめんね』

降「…。A、俺に演技で仕掛けてくるとは大したもんだな」

ば、バレてる⁉
何で⁉

『…。…。すみませんでした』

零「俺だって本当はAが作る料理を食べたいんだ。けど朝は筋肉が柔らかくなっていないし、そんな時に負担をかけるのは良くないだろ？だから朝食は俺が作る。いいな？」

『けど零だって病み上がりだよ？』

降「俺はいいんだ」

零の笑顔が眩しすぎてこれ以上言っても無駄だと思ったので朝食はありがたく作っていただく事にした。

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