公安のエースカップル２【降谷零】

７０話 ページ21

バカップルか私たちは
そんなことを考えながらどうでもいい話をしているとご飯を食べ終わった。
お風呂に入って2人でテレビを見始めたら零がソファで寝てしまった。
零を担いでベッドに行けるほど私は丈夫じゃない。
いや、成人男性を1人で担いでベッドまで移動させられる女がいてたまるか。
そのうち起きるか。
テレビを見ていると零が急にうめき声を上げた。

降「うっ‼」

『零⁉大丈夫⁉』

零はうずくまってかなり辛そうにしている。
傷が痛むのだろう。

『零、しっかりして…‼痛むの？大丈夫⁉』

しばらくすると零は顔を上げた

『れぃー、だいじょぶ、なの…？』

降「あぁ、大丈夫だ。もう寝るか？ベッドに移動しよう」

『そうだね。大丈夫？歩ける？』

大丈夫だ、と言って若干ふらつきながらベッド入った

降「ったく、なんでAが泣いてるんだよ」

『だって！だって零が苦しそうだったから。いきなりだったし、死んじゃうのかと思って怖くて…。』

どうやらひったくりを捕まえた時に撃たれたところを痛めたらしい。
そりゃ傷口も痛むよね。

『ここ、痛むの？』

私は痛みが出ないようにそっとお腹に手を置いた

降「あぁ」

『そっか。早く良くなるといいね…』

降「そんな不安そうな顔しないでくれ。大丈夫、すぐ治るさ。今日はそのまま傷口を撫でていてくれないか？安心して眠れそうだ。」

珍しく零が甘えるような発言をしてきたのでそのまま続けて私も眠りについた。

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