私たちの目的は尊い絡みを見ることです (ページ8)

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8話ページ8

翔陽と出会ってから1週間後、ついにこの日が来た。
「もう準備できた？」と母親が訪ねてきて、それに私たちは力強く頷く。
そう、今日は待ちに待った入学式なのである。
もう人生で味わうことのないと思っていた小学校の入学式を、2度体験することになるとは夢にも思うまい。
私も晴那も、小学校の入学式での記憶は忘れているため、どんなものだったのかという点で少しわくわくしている。あと、この世界で意識を得たのが卒園後だったため、同じ学年の子たちがどんな子かも気になっているのだ。

「もう行くから車乗るわよ～」

「「は～い！」」

10分程すると小学校に着いた。私たちは急いで車から降りて学校の玄関へ向かう。
そして親と共に受付を済ませ、その後親は会場で保護者席に座り、子供は教室で入学式の流れについて説明を受けるそうだ。
家族と離れる際に2人だけで教室に行けるかと心配されるかと思ったが、その心配はうちの家族にはなかったようだ。

壁に貼ってあった校内地図を脳にインプットし、無事1年生教室にたどり着いた。
扉を開けると数名の子供たちがいた。同じ幼稚園の出の子と喋っていたり、家族と離れて寂しいのか軽く泣いている子等、様々なことが教室内で行われていた。
ちゃんと先生もいるようで泣いている子の対応に追われていた。頑張ってください。
特に席は決まっていないようで、晴那が座った隣の席に座りいろいろな話をした。

そんなことをしていると、気づけば全員が揃ったようで入学式についての説明をしようと先生が子供たちを鎮めている。教室内が静かになると、先生がわかりやすいように簡単な言葉で説明を始めた。
一応私もその説明を聞き、ある程度理解が出来たので周りの子を観察してみる。
やっぱり子供たちはかわいい。流石世界に守られるべき宝、愛らしさがカンストしてるよ。
ちなみに私はロリ＆ショタコンではないと信じたい…かわいいもの好きなだけだ。

(入学式の内容は飛ばします)
入学式に大きなイベントは発生しなかった。これから小学校生活を謳歌するのだとすると、前回できなかったこともやってみたりしてもいいかと思う。すなりんもいることだし、心残りの無い小学校生活にしてみよう。すなりんは愛でます(確固たる意志)。

「これからすなりんとおなじがっこうマ？」

「そうだぜやったぜかちかくだぜ」

同じ学校内ですなりんと仲良しでいて、何が何でもすなりんの勇姿を目に焼き付けます。