5.Fside ページ5
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さかのぼること2日前。
俺は北山に、サプライズでバースデー企画を提案した。
ギターをプレゼントしてくれたお礼にっていうのもあるけど、俺がみんなの先頭を切って北山の誕生日をお祝いしてあげたかったんだ。
…なぜなら……?
それは…北山が好きだから。
恋とか愛とか、そういう好きの部類。
いつから好きだなんて、そんなの思い出せる程のもんじゃない。
自分でも気づかないうちに北山の存在が、”憧れのお兄ちゃん”から、”好きな人”へと変わっていった。
でも、こんなこと口に出せるわけがない。
男が男を好きだなんて変だし、その前に北山は俺のことをそういう目で見ていない。
だから俺は、いつの間にか北山を避けるようになった。
…北山を好きな自分から逃げるように。
俺の北山を想う気持ちは墓まで持ってってやるって思ってるけど、やっぱり大切な”相棒”の誕生日はちゃんとやってやりたかった。
例えば……、
ファンの皆にペンライトで協力してもらったり、何百枚ある写真から俺的ベストな写真を選んでケーキにしてもらったり、少しでも休みがあれば原宿と表参道に行ってプレゼントを選んだり、と…。
これでもか!!というほど、北山の為に計画に計画を練ったんだ。
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作者名:ま き ぽ よ | 作成日時:2015年9月26日 23時