brother

１９. Ｆside ページ20

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「ーーーっゃ、…がや！」


「………ん…？…うぉっ…！」



いつの間にか昼休みになってた。

LINEした通り、タマが購買で買ったパンを持って屋上まで起こしに来た。



「で？一体今日はどうしたんだよ、オニイチャンが来てから案外真面目にやってたのに(笑)」


「っ…るせぇ」


「はいはい、暴言は吐かないで？起こしに来てあげたしパンも買ってきてあげたし、教えてくれるよね、ガーヤ？」


タマが不気味な笑顔を浮かべて余りにもしつこく聞いてくるから、俺は朝見てしまった出来事を話した。





「おぉ〜なにその展開！面白くなってきた！」


「おい、面白がってんじゃねー！」


「…ふふ、純愛ですねぇ。」


「……、いや…だって…、初恋なんだよ。」


「はぁ？」


「ちゃんと人を好きになったのは初めてなんだよ…だからわっかんねぇ…どうすればいいのか」


「〜っ！ぶっ！！さっむ！！！！

同じ家に住んでんのにね〜裸とか寝顔とか見ようと思えば見放題なのに〜ね〜ふふ」


こっちを見てニヤニヤしながら放ったタマの言葉がごもっとも過ぎて、何も言い返せない。



「本っ当、可哀想に、毎日ヤりまくってたガヤは何処へやら。ガヤのガヤは一生右手がお友達かもね〜ガハハハハ！！」


「っ、うるせえ！そんなこと言ってねーで助けろ！親友だろ！？」


と言いながらもこれが現実になってしまったらどうしよう、なんせあのひろだ…純粋無垢な勉強ばっかのひろだ…なんて考えてると、



「………仕方ないな〜」


「っ、え、何、マジ！？助けてくれんの！？」


「でも、後から文句は受け付けないから」


右側の口を上げてニヤっとしながら楽しそうにタマはそう言い、笑った。



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