brother

１５.２side ページ16

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俺は…みつが好き。

それはきっと、恋とか愛とかソウイウ意味で。




高校に入ったばかりの時、段々と仲の良い仲間で固まってくる中、みつはあまり友達とは連まずに１人でいることが多かった。

話したことはなかったけど、なんだか心配で恐る恐る話しかけてみたら、ありがとな、って微笑まれた。


そんな感じでそれからはみつと仲良くなって、今に至るんだけど…

俺は、いつ間にかみつのことを好きになってしまってた。




バレないようにって隠してきたってのもあるけど、それを上回るみつの鈍感加減は半端じゃない。


今だって、藤ヶ谷のこと隠されてた上に、なんだか楽しそうに藤ヶ谷との生活を話すから、段々ムカついてきた。

今まで必死に気持ちを隠してきたけど、改めて、やっぱり俺の気持ちは届いてないんだ、と実感する。




「……二階堂…？どうした？
そんな顔するような話題だったか…？」



ほらまたそうやって。

俺より小さいから無意識なのは分かるけど、その上目遣いとか首を傾ける仕草とか。


”一緒に住んでる藤ヶ谷”…にもしているんだろう、きっと。


…も〜腹立つなあ！


最初は、校内で有名な女好きのイケメン藤ヶ谷って印象しかなかったけど、こんな話を聞いたら一気に嫌いになっちゃった。


ハハ、ごめんね、藤ヶ谷くん。




だからね、藤ヶ谷がみつのことどう思ってんのか知らないけど、俺はちゃんと気持ち伝えておくよ。



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