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白鳥雪那は白鳥霜真(シラトリ ソウマ)とは双子の兄弟だ。
白鳥兄弟は、その恵まれた容姿と博学多才なことで
男女問わず人気で、本校きってのモテ男兄弟である。



だが誰にでも分け隔てなく接する爽やか系イケメン、まさに理想の王子様像である雪那に対し、
霜真は誰とも面識を持たない一匹狼である。
それもまたクールだと、ファンも多い。





しかし、そんな有名人だからこそ度々話題になる。







"白鳥雪那/霜真が消えた" と。







はじめの1日2日は体調不良だろうと思われていたが、
3日、4日、5日…1週間……1ヶ月と姿を消した。




もとは野次馬も多く、騒ぎ立てていた取り巻きさえも、時が流れればその存在すらも忘れていった。





しかしある時、また忽然と彼らは現れたのだ。





「ちょうど2ヶ月前の入学式のときです」





***




うう…どうしよう緊張してきた…



クラス分けが発表され、自身のクラスであるE組に向かう。途中、廊下ですれ違う人は皆知らない顔。


クラス席を確認したら体育館の指定された席に座らなければならない。一刻も早く教室に向かいたい…



ドンッ

「わっ…!」
「ッ…」



人が来ていることに気づかず、肩をぶつけてしまう。


「ッてぇな…」
「ご、ごごごごめんなさい!!」



慌てて怪我は無いかと確認する。


…真っ黒な髪に、綺麗な青色の瞳。
右耳には金色のフープピアスをしていた。



「チッ…」


分かりやすく嫌そうな顔をして去っていく男子。
腕章の色からして2年生であることは間違いなかった



私の胸の中は怖いという気持ちでいっぱいだった。



涙が出そうなのを必死に堪えて、教室へ駆ける。









____私が彼を知ったのはそう遅くない内だった。

1ー2→←Chapter1:雪解けのお客様



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作者名:マルトメティー | 作成日時:2021年5月23日 17時

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