好きだと素直に言えたなら Ⅱ《Ren.N》 (ページ47)

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story 95 ページ47

廉と離れてから3年が経って
私の大学卒業も明日になった。

凛『ねぇ、A！なんか外騒がしくない？行ってみようよ！』

凛は私の大学に入って1番にできた友達。

A『なんだろうね、また体育科のかっこいい人～とかだったりして(笑)』

凛『Aは彼氏さんに夢中だもんね(笑)』

A『うん(笑)廉以外興味無い(笑)』

凛『うわ、惚気だー(笑)』

本当にそうだから、隠すところもなかった。

凛『私も会ってみたいな～Aがそこまで夢中になる彼氏さんに(笑)』

A『馬鹿にしてるでしょ(笑)』

女子達『キャーーーー！！！！！』

凛『うわ、すごい声。一体何事？(笑)』

A『ほんとにね(笑)一体な…に……』

凛『…A…？』

？『相変わらずだな。本当に。』

理解するのに時間がかかった。
どうして。どうしてここに。

女子達『キャーーーー！！！何科の人なんだろ！！』

？『ごめん、俺ここの大学の人じゃないねん。』

女子達『え？』

？『俺の彼女の迎えに来ただけ。』

本当にずるい。昨日まで電話してて
今朝までLINEもしてたのに。

凛『A…？え、泣いてるの？大丈夫…？』

A『ｯｸﾞｽｯ…もう…本当に…っ…』

凛『A…？』

私は走ってその声のする方へ駆け寄った。

A『…ｸﾞｽｯ…廉っ！！！！！』

廉『おっと…はは、あの時みたい。』

A『…ｸﾞｽｯ…廉っ…廉っ…』

廉『遅くなってごめん。迎えに来た。』