時・42 ページ44
◆ 太輔・side ◆
目覚めるとAはベットにはいなかった。
ふわりと掛けられた毛布…
どこか Aの香りがするような気がして 落ち着く。
気持ち良くウトウトしていると… 話し声に気づく。
…
ワタ… ?
楽しそうにAに笑ってる 渉…
… ムカつく…
…
「起こせよ」
「いつもは 怒るくせに」
むっ…
「ほら、丁寧に混ぜろって、ね〜?Aちゃん♪」
「は!はい!丁寧にお願いします!!」
むむむっ…
Aまで…
「わかってるよ!」
言われた通り 丁寧に丁寧に混ぜ合わせる。
「次、青菜な」
渉が今度は青い菜っ葉のようなものを入れた。
ふわりと香る ゴマの風味…
「旨そう… 」
「お前、オッサン発言撤回だろ」
… え?
「手が止まってる、混ぜながらでいい、応えろ」
偉そうなこと言ってたけど…
…
「… ん」
渉には 嘘は通用しない。言葉少なに応えた。
「やっぱり… でも どうするんだ?あっち… 」
あっち…
うん… わかってるけど…
今は どうしていいか わからない。
Aのことは 好きだ。
でも、アイツも…
「ちゃんと考えた方がいい」
「今のままじゃ、どっちも傷つく」
… だよな…
ちゃんと考えないと…
細い肩を見つめ 切なくなる。
想いを伝えること…
好きだと言うことすらできない。
切なさだけがどんどん募ってゆく…
「うま――!!」
「超 うめぇ!この大根メシ!!」
今までこんなに旨い混ぜご飯があったのか!ってくらい旨い!!
それも お味噌汁もお惣菜も全部美味しい!
「大根にこんなレパートリーがあるとは… 」
「す、すみません… 大根ばかりで… 」
Aは恐縮していたが 俺らは食べたこともない料理に大興奮。
普段食べないくせに 朝から超モリモリ食う。
「おかわり!!」
「俺も!!」
皿をAに突き出した。
「少しは遠慮って言葉知らないの?あんたらが食べた分、金かかってるんすけど」
「た!拓斗!!」
渉と顔を見合わせ 気まずく皿を下げる…
「いいんです、全部食べちゃってください」
「姉ちゃん、人良すぎ… また 痩せるつーの」
痩せる…
痩せすぎは 拓斗君の為だった。
家族想いのA…
健気な生き方に 益々 俺は嵌っていく。
守りたくて 守りたくて 仕方がなくなっていく…
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もえぴっぴ。 - こんばんは。是非とも続き読みたいのでパスワード知りたいです!お願いします。 (2022年11月1日 20時) (レス) id: 066065d151 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - みいまる先生さん» みいまる先生さん、こんばんは(*^▽^*) 亀猫と申します。メッセージ欄の方へお返事してありますので確認をよろしくお願いします。メッセージありがとうございました。 (2022年10月11日 23時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
みいまる先生(プロフ) - こんにちは。 初めて主様の作品を読ませていただきました!ぜひ続編も読みたいのでパスワード2を教えてください🙇♀️ (2022年10月11日 13時) (レス) @page50 id: b1e991385d (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - コンニチハ!先程メッセージ欄見ました! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 琉衣さん» 琉衣さん、こんにちは。あの、メッセージ欄って見たり書いたりできますか?コメ欄では発行してないの〜! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2019年1月19日 22時