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時・35 ページ37

● 渉・side ●

わざとらしいと思ったが 拓斗を公園にスタンバイさせていた。



拓斗の存在に驚いている…



やはり 『 迷惑 』と言った男は 太輔だ。



さらに気を引くため わざと背を向けた。



「奴で間違いない?」


「うん、アイツ、絶対 そう」



太輔に聴こえないようにコソコソ話す。



「もう少し 大きめの声で頼む」


「りょ!」



イマドキの子だな、了解の『 りょ! 』か、俺も使おう。



さて… 太輔君、上手く食いついてくれよ…



「明日 熱が下がらなければ 病院連れて行きます」


「ふっ、もう少し小さくていいよ、そうだね、そうした方がいいかもね」



拓斗には小声で、太輔に聴こえるように言った。



「じゃあ、何かあったら 連絡して」


「りょ!」



元気よく敬礼の拓斗。



Aちゃんによく似て 笑顔が可愛い。



見た目は玉っぽいんだけどな。



わざとらしく拓斗に別れを告げ、太輔の元に戻った。




「さ、帰ろう」


「今の… 誰?」



よし!食いついた!



「ん?誰って Aちゃんの… 」


「彼氏だろ?」



はい、勘違い王!!



「いや、全然違うけど?」


「… え… ?」



ぷぷぷっ…



固まってる、固まってる♪



「ち、違うの?」


「違うよ、それより 可哀想なんだぜ、Aちゃん、知らない奴に『 超 迷惑だ 』って言われて ショックで熱出しちゃったんだって」



盛る!攻める♪



「え、迷… あ、いや… 俺、超とは… 」


「ん?どうした?太輔?」



ああ!面白い!!



「弟の拓斗も心配になるよな、そんなひでぇ奴が近くにいるかと思うとさ」


「お、弟… !?」



そう、彼は Aちゃんの弟の吉田 拓斗君。



大学4年生、就職活動でこの東京に来た。



それを何を勘違いしたのか… このバカは、Aちゃんの彼氏だと思い込んだ。



『 迷惑 』だなんて よく言えたもんだ。



Aちゃんは、お前の恋人でもないのに。



でも、太輔の心の中には、もうAちゃんでいっぱいだ。



太輔たちを見て、子供の頃に読んだ雑誌を思い出した…



統計学の話。




その中に面白いものがあった。




運命の人と出逢う確率…




40億分の1。




現代の数値はきっと違うだろう…




でも、どんな数値になっても出逢う確率…




添い遂げる確率は 何十億分の1に違いない。




何度となく 偶然が重なる二人…




俺は、この二人がそうだと思いたい。

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設定タグ:藤ヶ谷太輔 , キスマイ , 玉森裕太・北山宏光   
作品ジャンル:恋愛
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もえぴっぴ。 - こんばんは。是非とも続き読みたいのでパスワード知りたいです!お願いします。 (2022年11月1日 20時) (レス) id: 066065d151 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - みいまる先生さん» みいまる先生さん、こんばんは(*^▽^*) 亀猫と申します。メッセージ欄の方へお返事してありますので確認をよろしくお願いします。メッセージありがとうございました。 (2022年10月11日 23時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
みいまる先生(プロフ) - こんにちは。 初めて主様の作品を読ませていただきました!ぜひ続編も読みたいのでパスワード2を教えてください🙇‍♀️ (2022年10月11日 13時) (レス) @page50 id: b1e991385d (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - コンニチハ!先程メッセージ欄見ました! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 琉衣さん» 琉衣さん、こんにちは。あの、メッセージ欄って見たり書いたりできますか?コメ欄では発行してないの〜! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:亀猫 | 作成日時:2019年1月19日 22時

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