時・47 ページ49
ジリジリと迫ってくる太輔…
か、顔、怒ってるぅ〜〜!!
怖くて ギュッと目を閉じた。
ペシッ!!
「い、たっ!!?」
電気!?じゃない!デコピン!?
両手でおでこを押さえ、前を見た。
「お仕置き、避けてないにしろ、時間を勝手に変えたバツ」
「遅刻しそうだったら言えよな、無理だって」
え…
「30分くらい どってことないし」
「散歩友達がいない方が寂しいつーの」
寂しいって…
芸能人でもない、私なのに?
「しかし、本当に この辺の人たちって無関心だよな」
「俺、今日 マスクしてないんだけど」
今日の太輔は、至って普通の黒のジャージ。
私はわかるけど、目の前を歩いて行く人たちは、まったく 気づいていない…
太輔は その人たちを嬉しそうに見ていた。
「あ、そうだ、これ」
「え?」
何… ?
近所のコンビニの袋… ?
「この前の御礼」
御礼… ?
中を覗くとお弁当が1つ入っていた。
それも美味しそうなハンバーグ… でも、がっつり男子飯のビックサイズ。
「いいんですか?」
「大根メシ、超旨かったから」
タダの食材なのに…
「Aは 本当に料理上手いよな、渉もすげぇ褒めてた」
「まさに神だよな」
神だなんて…
あなたが神なのに…
「あ、弁当 しっかり食えよ、お残しはダメだからな!ちゃんと東さんに報告もらうから」
「ええええ!?」
嘘っ…
「で、でも、これ 量多いです… 」
「文句は 言わない」
スッ…
「え… ?」
ぽんぽん…
「いっぱい食べて仕事頑張れ。俺も頑張るから」
太輔のなでなで…
夢にまで見ていたことを いとも簡単にしてくれる…
胸が張り裂けそうなくらい嬉しい。
「じゃあ、俺 行くから」
「は い、藤川様も… 頑張って… ありがとうございました」
太輔は満面の笑みでベルちゃんと帰って行った。
私もゆっくり 歩き出す…
秋晴れの空…
想いがどんどん膨らむのがわかった。
でも、もう 止めないと…
「私は、散歩友達」
友達以上 望んではいけない…
太輔の迷惑にならないようにしないと。
想いは内深くに秘めて…
… そう思ってたのに…
…
「もういいのに… 」
「ダメ、まだ ダメ!」
なぜか 太輔は 毎日 お弁当を差し入れしてくれる…
おかげで 内深くに秘めれないほど 想いが膨らんでしまう。
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もえぴっぴ。 - こんばんは。是非とも続き読みたいのでパスワード知りたいです!お願いします。 (2022年11月1日 20時) (レス) id: 066065d151 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - みいまる先生さん» みいまる先生さん、こんばんは(*^▽^*) 亀猫と申します。メッセージ欄の方へお返事してありますので確認をよろしくお願いします。メッセージありがとうございました。 (2022年10月11日 23時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
みいまる先生(プロフ) - こんにちは。 初めて主様の作品を読ませていただきました!ぜひ続編も読みたいのでパスワード2を教えてください🙇♀️ (2022年10月11日 13時) (レス) @page50 id: b1e991385d (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - コンニチハ!先程メッセージ欄見ました! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 琉衣さん» 琉衣さん、こんにちは。あの、メッセージ欄って見たり書いたりできますか?コメ欄では発行してないの〜! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2019年1月19日 22時