時・39 ページ41
◆ 太輔・side ◆
スッ…
パタン。
…
…
!!
― 『 寝てたら 起こさないで 』 ―
寝てるのかと思ったら 寝てない…
起きてる…
布団をすっぽり被り、… 泣いてる…
声を殺し… 泣いてる…
「そんな… つもりはなかったんだ… 」
ただ嫌だった…
その笑顔は俺だけって… 思っていたから…
あれ… 俺だけって…
「… っく… っく… も… ぅ… バカ… っく… 」
A…
「… ごめん… 」
「A… ごめん… 」
本当に ごめん…
ゴソッ…
「… ?」
泣きすぎて 目が腫れてる…
溢れてくる涙をそっと拭う。
でも、益々 零れる涙…
「… ごめん… 」
「ごめん… A… 」
まさか 俺の一言でこんなに傷つき 泣くなんて…
熱まで出るなんて…
「泣かせて… ごめん… 」
…
あ…
涙を拭う手を不意に握られた…
力ない手…
白く長い指が俺の人差し指を握る…
胸がきゅんと切なくなり その手を覆うようにギュッと握った。
「ふ… じ… … 様?」
「うん… 俺… 」
またまた 溢れる涙…
気づいたのか 手を離そうとした。
でも、しっかり握って離さなかった。
「嫌なことして… ごめん… っく、なさい… っく… 」
「ば、バカ… 謝るのは 俺だ… 」
君は何も悪くない…
悪いのは 俺。
勝手に嫉妬したんだ…
君を取られたと思ったから。
なぜ、嫉妬をしたか…
それは…
…
俺は 君が好きだからだ。
今、気づいた…
でも、ごめん…
俺には 彼女がいる。
… いるんだ…
「ちょっと仕事でイライラしてて… 当たってしまったんだ、ごめん」
人の良い君…
俺の嘘にきっと素直に聞き入れるだろう…
「お仕事… そうだったんですか… 」
「藤川様でも イライラするんですね… 」
ほらね…
優し過ぎなんだよ… Aは…
でも、この嘘がいけなかった。
この時、正直に想いを伝えていれば Aは想いを止めることはなかったのに…
すべては 俺の決断の無さが原因。
もう 泣かせたくなかったのに…
傷つけたくなかったのに…
俺は、再び この涙を見ることになる。
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もえぴっぴ。 - こんばんは。是非とも続き読みたいのでパスワード知りたいです!お願いします。 (2022年11月1日 20時) (レス) id: 066065d151 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - みいまる先生さん» みいまる先生さん、こんばんは(*^▽^*) 亀猫と申します。メッセージ欄の方へお返事してありますので確認をよろしくお願いします。メッセージありがとうございました。 (2022年10月11日 23時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
みいまる先生(プロフ) - こんにちは。 初めて主様の作品を読ませていただきました!ぜひ続編も読みたいのでパスワード2を教えてください🙇♀️ (2022年10月11日 13時) (レス) @page50 id: b1e991385d (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - コンニチハ!先程メッセージ欄見ました! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 琉衣さん» 琉衣さん、こんにちは。あの、メッセージ欄って見たり書いたりできますか?コメ欄では発行してないの〜! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2019年1月19日 22時