4人のおにいちゃん！【ntju組】2

裏仕事 ページ23

サンタさんの裏事情が出ます。サンタさんの本当の存在を知らない方はご注意下さい。

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クロノアside




今日はクリスマス。

久しぶりに全員集まってボードゲームやテレビゲームで遊びまくり、Aが大好きな映画を見たり、満喫した1日。




…そして、本気を出すのはここからである。





「わたしのとこにも来るかな」


「……なにが？」


「サンタさん！」





キラキラと煌めく瞳で言った言葉は、幼少期誰もが好きになる人物。




「そりゃ来るよ。でも条件があってね」


「知ってるよ〜！早く寝ていい子にしてるんでしょ？」


「………おぉ。正解」





素直に感嘆してそう言えば、Aは嬉しそうに立ち上がって寝室へと向かっていた。


…………毎日こんなに素直だったらいいのに……








「毎日ああなればいいのに」



「ふは、それ俺も今考えてたよ


……んで、どうするの？今年は」









ぺいんとの言葉に共感しながら、俺らはこれからの行動を計画していた。

今は22時。

彼女は楽しみで寝れないだろうから、寝付くとすれば1時間はかかるだろう。







「まぁ、24時くらいがベストですよねぇ…


今年ってなんか作ってました？」




「あ、それなら僕ホット牛乳作るように言われました」




「じゃあそれ飲むとして…


うし、トラゾー。今から外出るぞ」







ぺいんとは立ち上がったと思えばトラゾーの腕を無理やり引っ張る。


ほろ酔い気分のトラゾーは、言われるがままコートを着て外に出た。



外って…雪結構積もってたはずだけど…








"さっっむ！え、何すんの？"


"足跡つけてよ、ここに"


"は？！俺が？！"









「「ぶふっ…」」







遠くで聞こえた会話に思わずしにがみくんと吹いてしまう。
足跡って……サンタさんが来たフリ？



こういうイベントものに全力なのはぺいんとだけだと思う。
しにがみくんも昔からあんまり積極的な家庭ではなかったとも話していたし。





明日のAの反応を考えて、俺は口角が上がるばかりだった。





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