【PKST団】推しは怪盗4人組 【ntju組】Part2

デジャブ ページ22

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喉が痛い。




息ができない。




でも、もっと遠くにいかないと。












アジトの外は、どこも知らない街だった。








学校の時も、トラゾーさんと一緒に車に乗せてもらってたから、初めての道、雰囲気に呑み込まれそうになる。





しかもこの辺、ぺいんとさんと出会った頃のような嫌な感じ。

















今更どうしようなんて不安が押し寄せてきた。



















"……どんだけ迷惑してるか分かってんの？"












「っ！」













ぺいんとさんの言葉が、頭の中で繰り返される。







どうかしようにも涙が溢れてきて、前が見えない。




一瞬だけ、一瞬だけ走るのをやめよう、










目を擦りながら、涙を拭っていると、右腕を勢いよく引かれた。













「は…」








「お嬢さん、こんな所で何してるの」


















驚きのあまり、はらりと1粒の涙が零れて、それ以降は零れてこない。






………デジャブ。










もしかして、これまた絡まれてる…？





しかも今回は、














「へぇ、ほんとに女の子じゃん」



「可愛いジャン。いいんじゃない？持ち帰りで」



















………背後からもう2人…



しっかり私を中心に囲まれてしまって、思わず足がすくむ。















「あ…いや、いいです…大丈夫なので…」





「遠慮がちだね〜気にしなくていいよ〜

てか歳いくつ？」


















目の前にいる男の人に責められ、思わず後退りをする。


と同時にドン、という衝撃が背中に走った。








………背後に2人いるの忘れてた…



















「積極的〜！」



「んじゃ、俺らのとこ行くか」



















ぎゅ、と腕をつかまれて、離せない。




どうしよう、




どうしよう、














ふ、と蘇る記憶。











前はこのくらいの尺でぺいんとさんが助けてくれたんだっけ、







今も来て欲しい、なんて、




私から逃げたくせに、

私から避けたくせに、



また我儘なんて、



















「や、やだ…」









「あ？拒否権とかねぇから、黙って来いよ」

















3人が近付いてくる。




逃げようにも逃げられない。













ふと、ポケットの重みに手を当てた。














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