其ノ九 ページ10
side:A
どうやら詩海までは複数人の隠さんたちが運んでくれるみたいだった。
いや、炭治郎くんとか善逸くんとかはまだ癸だし、自分達でいけないだろうからアレだけど...
何故柱の私までこの移動法!?
隠「ふふっ...歌柱様、なんでこの移動法?って思いましたね??」
『え、あ、は、はい!』
隠「僕人の心読める能力がついてる家系で産まれたんですよ〜」
『あ、なるほど!道理で!』
ん?ということはこの人には考えること全てが筒抜け...?!
隠「隠さなくても大丈夫ですよ!歌柱様...Aの心はとっても綺麗だから」
『え...?』
隠「なんでもないです。ほら!もう着きますよ!どうかお気をつけて。ご武運を。」
隠さんはあんまり顔が見えない以上で、ほぼ目しか見えないけど、凄く懐かしく感じた。
声も、その寂しそうな顔も、どこかで...。
ま、いっか!←
『隠さん、ありがとうございました!』
隠「いえいえ!仕事ですから。僕なんかの話に付き合っていただきありがとうございました!...ここ、詩海はとても危険ですので、本当にお気をつけて。無事を祈っております。」
私が地に降り立つと、隠さんはそういって微笑んだ。
そして、まだお仕事があって大変だと思うのに、切り火までしてくださって、私が見えなくなるまでこちらに手を振ってくれていた。
『なんて素敵な隠さんなんだろ...!』
ーーーー
side:???
______そっか。
そりゃ覚えてないか。
遠い昔に同じ山に住んでた僕のことなんて。
僕、これでも一応柱だったんだけどなぁ
まぁ、今の僕の柱の穴は、
歌詞太郎「綺麗になったなぁ、A...」
空に浮かぶ満月を見つめながら、僕は静かに姿を消した。
自分の頬を、冷たい涙が伝っていることにも気づかずに。
ーーーーーー
☆伊東歌詞太郎
・元蛇柱
・天月とAが5歳の時に同じ山に住んでいて、2人の師匠からの特訓が終わったあとにたまにこっそり修行を付けていた。
・住んでいた山に上弦の鬼が出た時、たった1人で上弦2人を倒したが、その際に天月とAが出てきてしまったので守るために自分を犠牲にした。
・その事がショック過ぎて、歌詞太郎が大好きだったAは歌詞太郎のことをぼんやりとしか覚えていない
・歌詞太郎の能力は人の心を読むこと。
・弟子2人のことを気にして実体化できる霊となって屋敷に住み込んでいた。
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U - グッドォォォ (2023年1月4日 17時) (レス) @page12 id: e315cc16fd (このIDを非表示/違反報告)
SURUMEα(プロフ) - ぶぃ、さいんさん» おま、いつの間に!!!!あんがとな!! (2020年8月4日 17時) (レス) id: 06f5af4473 (このIDを非表示/違反報告)
ネリネ(プロフ) - お館様を激推ししているので、ぎゅーはキュン死しそうになりました。 最高です! (2020年7月24日 23時) (レス) id: 3dce6c1b23 (このIDを非表示/違反報告)
ぶぃ、さいん - あ、好き…やっぱ天才やなぁ (2020年5月9日 21時) (レス) id: 1a571a3bad (このIDを非表示/違反報告)
SURUMEα - キツネ.クラークさん» 題名めっちゃ考えた上でこれしか見つからなくて(泣)褒めていただけて嬉しいです(*´∀`*) (2020年3月25日 0時) (レス) id: 2c1f0bbea4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SURUMEα | 作成日時:2019年10月20日 21時