58話:無気力君と賭けと ページ24
貴方「それはアンタ次第だぜ、アンタが出ていくなって言えば出ていかねぇ、家主はアンタだからな」
肩を竦めれば目を細め俺を見つめる。
相「……お前に勝機があるのか、それは??」
貴方「有る訳ねぇだろんなもん、幾らの俺でも人の感情まで思うがままに動かせねぇよ。だからアンタのこと待ってたんだろうが」
相「……俺が自覚した時点で、勝機どころか殆ど勝ってんじゃねぇか…」
そう呟けば俺の胸に顔を埋める。
貴方「…それはそうかもな、ただ教師と生徒の壁っつうのはどうしようもねぇ。…だから待つ間慣らすんだよ、いきなりなんざ出来る奴は居ねぇ―――――
―――――…俺は今から告白する。んで振られようがなんだろうが、卒業式の時に同じ告白してやるよ。」
相「……無茶苦茶だ、お前は…」
ニッと笑いながらそう言えば、モゴモゴと喋る。
貴方「寧ろこれくらい無茶苦茶な方が整理が付くだろうが」
相「……それは一理あるが……」
貴方「いいから、とりあえず今振っとけ。……そんで卒業式の時にまた考えろ、猶予はちゃんとやってんだ」
クスリと笑いながらそう言い頭を撫でれば、小さく頷く。
貴方「……俺は、アンタが好きだ、相澤消太」
相「……悪いが、教師と生徒じゃ無理だ」
その返事に苦笑を溢せば、今にも泣きそうな相澤さんの頭を抱き寄せる。
貴方「…振った本人が何で泣きそうになってんだ」
相「…っ…お前の……せいだろっ!!」
思わず笑い出しながら泣きじゃくる先生の頭を肩に引き寄せれば、心の中で小さく呟く。
―――……此処から、漸くスタート地点か…。
(とりあえず最初は、共同生活に慣れてもらう所から始めるとするかね…――――)
そんなことを思いながら、愛おしい人の背中をそっと撫でた。
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ta0628tm0105(プロフ) - 最高＼(^o^)／ (2021年5月28日 23時) (
レス) id: 0ed1a1911f (このIDを非表示/違反報告)
わがはいは猫(オタク)である。名前はもうある。 - 地面に頭こすりすけながら歩くって無理じゃね？？ (2018年12月7日 20時) (レス) id: 681019e2ea (このIDを非表示/違反報告)
談 - 地面に頭擦り付けて歩かないといけない人が堂々と歩いてる姿勢尊敬します。 (2018年7月21日 2時) (レス) id: f1972ab3b6 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 暇で幸せそうで何より (2018年7月21日 2時) (レス) id: 17d3fc92fa (このIDを非表示/違反報告)
kira(プロフ) - 良かったです。特に相手が先生な所がいい。あと、主人公の戦闘狂な所をもっと欲しいです。そして、イチャイチャお願いします。 (2018年6月28日 4時) (レス) id: 045b1acecc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＠黒
| 作成日時：2018年6月9日 14時
