【ヒプマイ】並行世界の仲良し元TDDがトリップするだけの話

おはよう異世界 ページ5

乙「……………」

無「……………」

「……………」


こんにちは、山田Aです。

何故か家でくつろいでいたはずの俺が『何故か』中王区の会議室の中に瞬間移動しました。


誰か助けろ。


無「……山田一郎!?!?」

「いや山田A、一郎じゃねぇよ」

可笑しいだろなんでお前が間違えるんだよ無花果。



乙「………一体何処から…??」

「俺もわかんねぇ、家にいた筈なんだけどよ……」

乙統女を横目に座っていたソファから立ち上がりつつ傍にあった窓から空を眺める。


「………場所から見るに中王区か、はぁー……一番面倒なところに来ちまったな」

ため息を吐きつつもドアを開け放ってはそのまま二人を横目に廊下を歩く。


(確か出口は……)

女性を横目に出入り口に来ればそのまま中王区の外に出る。


中王区には何度もきてっからもう慣れたもんだわ……―――――




「……とーりあえず……一旦家に帰るか??」

二郎も三郎も突然俺が消えたなら驚いただろうしな。


という訳で、一旦俺の家に向かうためにタクシーをひっ捕まえてイケブクロに向かった。


(よくわかんねぇが…なんか異変が起きてんのは確かだな……いっそあの三人集合させた方がいいか??)

首を傾げつつ携帯を探す……が…。


「……あ??…携帯がねぇ……あー……充電して机に置いてた……」

そういや机に置きっぱなしにしてたわ俺……早いとこ携帯で連絡しねぇと…。


運「――――…お客さん、此処でいいんですかね??」

「おー…ありがとな、釣りはいらねぇよ」

そう言いつつ万札を手渡しては車から降りる。

(………??……――――)


――――……何かが違う。

何が、とは分からないが……確かに何かが違う。

少なくとも、ランニングをした今朝の街中とは何かが違う。


「……建物は変わんねぇ……し…人も変化なし……」

目に入るものが変わらないがこの違和感……ってことは…――――


(……何かが起きたってことか、この街で……面倒事じゃなきゃいいんだがな…)


ため息を吐きつつもポケットから煙草を取り出し、口に咥えれば近くにある俺の家に向かって歩き出した。

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