左馬刻さん ページ5
左「ピアス空けんなら開けてやろうか??こいつのピアス開けたのも俺だしなぁ??」
くすくす笑いながらタバコを取り出す左馬刻さんを見ていると不意にグイッと引っ張られ、そのまま山田の腕の中に収まった。
一「……駄目」
左「……ッハ、なら大事にしまっときな一郎」
何処か一触即発な雰囲気を感じつつも目の前の左馬刻さんを見るとニヤッとしながらタバコを咥えていた。
ライターを探すのを見ては手を伸ばしひょいとタバコを左馬刻さんの口から抜き取る。
左「………あ??」
若干不機嫌そうな左馬刻さんの口にすかさず人差し指を押し付ける。
「学校内は禁煙だぜ左馬刻さん」
左「………」
左馬刻さんヤクザの見た目のわりに唇女子よりも柔らかいな多分。
一「!!……ず、ずりぃぞA!!俺もそれされてぇ!!」
二人が固まっていたが先に我に帰った山田が俺のことを殺す気なのかきつく抱きついてきた。
「山田ァーそれ俺が死ぬー」
一「わ、わりぃ!!けど俺もそれしてくれよ!!」
腕の力は多少は弱くなったが離す気は毛頭無いのか俺を抱きしめたまま俺を見つめる。
「いや、別にお前恋人なんだからキスでも何でもすりゃいいだろ」
一「…は………!?!?」
多分正論を言ったと思うんだが顔を真っ赤にした山田を見てやっぱり純粋なんだろうなと思いました、まる。
左「……なぁお前、一郎じゃなくて俺と付き合おうぜ??」
少ししてから我に帰った左馬刻さんが俺の顎を指でクイッと持ち上げて顔を寄せてきた。
圧倒的に顔が綺麗なのと全体的に真っ白、白の恋人ですか。
そしてこれってあれだよな、少女マンガによくある顎クイって奴だよな。
一「だ、駄目に決まってんだろ!?!?俺のAだッ!!」
左「嗚呼??なら共有するのはどうだよ??」
慌てて俺を隠すように抱き込む山田と恐らくニヤニヤしながらそういう左馬刻さんの声を聞きつつ、結局買い物はいいのかとスマホを眺めた。
「……それで、結局買い物はいいのかよ」
一「あっ!!やっべぇ忘れてた!!」
言い合いが終わる気配の無い二人を見ていたが少ししてから山田の腕を引けばハッとした顔で俺を勢い良く振り返った。
お前そんなに勢いつけると首もげんぞ。
左「あ??…あーピアスだったかァ??しょうがねぇから俺様が連れてってやんよ」
一「え、いいんすか!?!?あざっす!!」
先ほどまでの言い合いは何処へやら、嬉しそうに目を輝かせて左馬刻さんを見る山田。
まぁ、こういうところが人に好かれる点なのかもな。
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クレイ(プロフ) - 面白い続きが気になる! (2021年6月9日 0時) (レス) id: a6777d967f (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - サマトキサマさん» その言い方はないかと。嫌なら自衛をきちんとするべきかと思います。ネタで言っているのなら言っていいことと悪いことをきちんと区別してコメントをすることをおすすめします。 (2020年8月6日 16時) (レス) id: 67c87e380d (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - 続きが無茶苦茶気になります!更新楽しみに待ってます。応援しています!頑張ってください! (2020年4月16日 16時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
サマトキサマ - こっちの界隈にくんなよ (2019年10月14日 4時) (レス) id: eef33ae380 (このIDを非表示/違反報告)
相澤 - やっぱり黒さんの書く作品、全部好きです!!!更新頑張ってください!! (2019年10月6日 18時) (レス) id: ebbc540d18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:@黒 | 作成日時:2019年6月15日 6時