ヒプノシスマイク ページ24
(これがヒプ……マイク…??)
名前は覚えられなかったがどうやらこれが俺の武器らしい。
「……歌えばいいのか」
とりあえずスマホを持ち直せば、乱数と二郎と背中合わせになるように後ろを向き、スマホを口元に持つ。
(…と言っても何を歌えばいいんだ…??)
聞いた感じだと乱数も二郎もラップのようなものを歌っているが…俺はラップは歌えないんだが…――――
(……普通の歌でもいいんだろうか??)
とりあえず、その場で思いついた歌を歌ってみた。
男「!?!?…ぐ……っ!!」
すると男たちがドサドサと倒れていった。
「女神、なんだか分からないが倒れたぞ」
女神「そう!!それがヒプノシスマイクの使い方なの!!Aはラップは歌えないと思ったから、普通の曲でも通用するマイクにしてあげたわよ!!」
電話に戻れば恐らく電話先で自慢げな顔をしているであろう女神の顔が浮かんだ。
「嗚呼ありがとう、ラップは歌ったことも聞いたこともないからな」
女神「どういたしまして!!詳しいことは夜に話すわね、じゃあ頑張ってA!!」
電話が切れれば小さく息を吐き、目の前の男たちを見やる。
普通の歌でも良いのなら俺でも戦えそうだ。
「――――…頑張ってみるか」
再びスマホを構えれば、口を開いた。
(――――…歌が武器になるって凄いな、その発想は無かった)
戦闘が終われば、目の前に倒れる男たちを見つつスマホを見つめる。
「……ただのスマホでは無かったんだな」
見た目で判断してはいけないとはこういうことなのかもしれないな。
乱「A!!」
「乱数、大丈夫か??」
乱「それ僕のセリフ!!」
あちらも戦闘が終わったのか駆け寄ってきた乱数に問いかければ抱きつかれながらそう叫ばれた。
後ろを見れば二郎もこちらに走ってきていた。
乱「Aってヒプノシスマイク持ってたの!?!?」
「らしい、今初めて知った」
乱「今!?!?」
驚いたような呆れたような乱数の頭を撫でつつ駆け寄ってきた二郎に視線を向ける。
「無事で何よりだ、二人とも強いな」
二「へ…あ、うん…じゃなくて!!アンタさっきのなんだよ!?!?」
乱「そうだよ!!ラップじゃないじゃん!!」
「それより此処からまず出ないか??」
抱き着かれた乱数と二郎に問い詰められつつもとりあえずコンテナ街を出ることにした。
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だふにあ - 続きをお待ちしています!!!!!!!とても気に入りました!!!!!!! (2021年6月16日 19時) (レス) id: db3e93e9ba (このIDを非表示/違反報告)
白玉うどん - 続きお待ちしてます!!頑張って下さい!!めっちゃ好きです!! (2021年5月21日 21時) (レス) id: fccb4e77b5 (このIDを非表示/違反報告)
ふーちゃん(プロフ) - 続き待ってます!頑張って! (2021年4月11日 18時) (レス) id: 9172c0bbed (このIDを非表示/違反報告)
@黒(プロフ) - 半分ニートガールさん» コメントありがとうございます!!実は私も結構この設定はいろんなシチュエーションが書けるので面白いです(((更新がんばります!! (2019年7月23日 11時) (レス) id: 124f92440d (このIDを非表示/違反報告)
@黒(プロフ) - 文月さん» コメントありがとうございます!!面白いと言っていただき嬉しいです!!更新ゆっくりですが頑張ります!! (2019年7月23日 11時) (レス) id: 124f92440d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:@黒 | 作成日時:2019年3月21日 16時