【ヒロアカ】無感情な無個性さん…??【爆豪勝己】 (ページ3)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:38,773 hit

2話:緊急事態ページ3

A組「「「…??」」」

相「……何する気だ??」

先生や生徒が首を傾げるのを横目に制服のジャケットを脱げばボタンに手を掛け、右胸の刻印を晒す。

貴方「ただの足止め、応援が来るまでの時間稼ぎでしかない」

相「!?」

？「わ…わぁー!?!?」

ざわめく周りを無視し両手を前に伸ばす。

貴方「双弓(そうきゅう)ハーリット」

頭に浮かんだ言葉を呟けば、両手に紫色の光の弓が現れる。

A組「「「!?!?」」」

相「……本当にお前、なんなんだ…??」

貴方「通りがかりの普通科生徒」

相「その言い訳はさっき聞いたぞ…」

そう言いながらため息を吐く先生を横目に、ヴィランに向かって矢を放つ。

貴方「ブラックアウト・アロー(大停電の矢)」

両手を左右に広げ個性を発動させれば、誰も動かなくなった。

それを見てはシャツのボタンを直し、弓を消せばその場に座り込む。

相「…………」

貴方「…………」

A組「…………」

貴方「言いたいことがあるのなら言えば言い」

後ろと横からの視線にそう言えば、

相「……学生証、持ってるよな??」

と問いかけられる。

この学校では生徒は学生証を常時所持していないと校門や校内のセンサーが作動する。
その為に生徒は必ず学生証を所持しており、教師に開示を求められれば必ず見せなければならない。

(今は遠回しに開示を求められているんだろう、普通科というのがそんなに信じられないか??)

何となく先生の思考が読めれば、胸ポケットから学生証のカードを取り出し先生に見せる。

すると何故かA組の生徒も何人か覗き込んできた。

一体何が面白いんだ、君たちも持っているだろうに。

相「…本当に普通科なんだな」

貴方「嘘は吐かない」

そう言って仕舞えば「他に言いたいことは??」と首を傾げる。

？「…えっと……今の、何やったん…??」

声の方を向けば女の子がおずおずと手を挙げていた。

貴方「言ったと思うがこれはただの時間稼ぎでしかない、彼らの思考を10分だけ止めただけだ少女」

？「し、思考を…??……というか少女って…」

首を傾げる少女に視線を向ければ首を傾げる。

貴方「名前が分からなかったからな少女、思考を止めれば動きも止まる」

そう言って視線を向ければ、全く身じろぎもしないヴィラン共。

(さて、ヒーローが来るまでに何処まで時間を稼げるか)