【ヒロアカ】無感情な無個性さん…??【爆豪勝己】 (ページ4)

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3話:時間切れページ4

貴方「思ったよりは時間が稼げた」

相「…??」

不意に口を開けば先生が首を傾げる。

貴方「時間だ、次の手を打つ」

次々と動き出すヴィラン共を横目に立ち上がる。

相「おい待て、また一人でどうにかするつもりか??」

先生も立ち上がれば俺の手を掴む。

貴方「そのつもりだが何か??」

相「…俺も行く」

先生の言葉に少し考える。

貴方「分かった、その代わり俺の傍を離れてくれるな」

相「……分かった」

ため息交じりに了承を得れば、ヴィラン共を見る。

？「……アンタ、面白いな」

貴方「今まで俺の言動に面白いところなどあったか??」

広場のような所に居た、髪が水色の奴が俺に近づいて来れば俺も近づく。

？「嗚呼、アンタの力は面白い。見たことが無い」

貴方「嗚呼、お前とは初対面だ」

？「……そういうことじゃねぇよ」

違うのか??
初めて会うやつの力を初めて見たのは当たり前じゃないのか??

？「……まぁいい、本当はオールマイトに使う予定だったけど……脳無」

彼がそう何かを呼べば、人じゃない何かが顔を上げた。

貴方「これは何だ??」

？「脳無」

貴方「そうか」

相「……それでいいのかお前は…」

幾つか男と会話を交わしながら脳無という異形を見上げれば、ある程度の推測が働く。

(此奴は男の声で顔を上げた、つまりは行動の元は男の命令か、それか何かしら男と此奴の間で制約が存在するか)

？「脳無、そいつが死ぬまで攻撃し続けろ」

その言葉と同時に一瞬で移動する気配と目の前から消えた脳無。

(消えたが気配は隠せていない、スピードだけか)

相「っ…!?!?」

貴方「青年、一つだけ訂正をしておくと俺には『死』という概念が存在しない」

？「…は………ッ!?!?」

ヒョイと後ろからの攻撃を避けつつそう言えば、振り返りつつも指で拳銃を形造り、そのまま撃つ素振りをする。

貴方「ハイジャック(傀儡返し)」

脳無「……!!……」

指先から光の矢が出れば、脳無は攻撃の手を止めた。

？「…脳無??………オイオイ、アンタ強いだろ…」

何処か楽しげに言う彼を横目で見つつ、答える。

貴方「俺は弱い、通りすがりの普通科生徒だ」

そう言えば、動かなくなった異形に視線を向ける。