少年少女の会話 ページ10
「ねぇ、デク君……朝のあの人って…」
放課後、少女が朝のことについて緑髪の少年に話しかけた。
「……個性って言ってたけど……詳しく聞きそびれちゃったし……まずどこのクラスなんだろう…??」
椅子に座っている少年も、気になっては居たのか考え込む。
「デク君のノートにも書かれてないってことは、普通科の人かな??」
「流石に男にも女にもなれる個性は書いてないかな…」
少年少女が悩みながら話していれば、聞き耳を立てていたもう一人の少年が声を掛ける。
「……おいデク、今の話聞かせろ」
「へ…??……い、今のって…??」
前に座っていた、薄い金髪の少年が振り返りそう言えば、緑髪の少年は首を傾げる。
「だから、その男にも女にもなれる奴だよ!!」
「…あ、もしかして爆豪君も事故に遭ったの??」
少女が首を傾げれば、図星だったのか金髪の少年は一瞬口を噤む。
「…『も』ってなんだ『も』って…てめぇらもか??」
「えっと……私は馬乗りになっちゃって…デク君は……」
少女は言いかけるも、流石に言えないと言葉を濁す。
「え、えっとね!!あの人、僕たちの前で女の子になったり男の子になったんだよ!!」
緑髪の少年は誤魔化す様に慌ててそう言う。
その言葉に金髪の少年は眉を顰める。
「あぁ??どういうことだよクソナード」
「それがね…『それが俺の個性だからな』って言って別れちゃって…クラスも聞いてなかったから分からず仕舞いなんよ」
そんな会話を少年少女がしていれば、また新たな少年が近づく。
「…緑谷、その話俺にも聞かせてくれ」
「轟君??……まさか…轟君も…??」
近づいてきた赤と白の髪の少年に緑髪の少年は驚いたように見上げる。
「嗚呼、今日の昼休みに踊り場で押し倒しちまって…胸触っちまった」
「んだと半分野郎!?!?何やってんだてめぇ!?」
紅白の少年が正直にそう言えば、金髪の少年が掴み掛かる。
「…待って……皆、何かしらの…その、事故に遭ってるんだよね??」
ふと、緑髪の少年が何かに気付けば顔を上げる。
「…そう言えばそうだな…緑谷も何かあったのか??」
「……あるにはあった、よ…??」
思い出したのか顔を赤らめれば、少年は顔を背けつつ肯定すれば、口を開く。
「こ、これは仮定なんだけど……そう言う個性なのかもしれないよ??」
「…どういうこと、デク君??」
緑髪の少年以外が首を傾げる。
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ゼロ(プロフ) - 談さん» あれ?またいる… (2019年10月13日 15時) (レス) id: 75173a0bdb (このIDを非表示/違反報告)
ちょこきゃらめる - うむ。ご馳走さまでござる( ˙-˙ ) (2018年12月23日 8時) (レス) id: 9446a19fb8 (このIDを非表示/違反報告)
鬼灯弔銀時晋介丁 - ありがとうございます人( ̄ω ̄)貴方は神だ。 (2018年7月30日 4時) (レス) id: 7bc9a154f5 (このIDを非表示/違反報告)
談 - 地面に頭擦り付けて歩かないといけない人が堂々と歩いてる姿勢尊敬します。 (2018年7月21日 2時) (レス) id: f1972ab3b6 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 暇で幸せそうで何より (2018年7月21日 2時) (レス) id: 17d3fc92fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:@黒 | 作成日時:2018年6月20日 0時