わたし、メリーさん。いま、トシを見つけたの……。 ページ11
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「はっ、はっ……何なんだよ、あいつ……！？」
暗い路地。少年の走る音と、荒い息遣いだけが響く。
少年の名前は白石 璃央。苗字だけだと女の子に間違われやすいのを気にしている、普通の高校一年生。
いよいよ少年は路地に追い詰められ、後ろから女
「ぼっ、ぼぼっ……ぽっ……。」
少年が、恐怖のあまりぎゅっと目を閉じると＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
僕が父さんと二人で暮らす生活にも慣れ、メリーさんの事もすっかり忘れていた頃。
ようやく一日の授業が全て終わり、僕は帰り支度をしていた。
予想外の出来事は、そんな時にやって来る。日常の何でも無いようなふとした瞬間に、予告無しでいきなり訪れるものなのだ。
……僕の元に、一本の電話がかかって来た。
「わたし、メリーさん。いま、あなたのお友達を見つけたところなの。えーっと……確か、トシとかいう名前だったの……。」
「ト、トシ……？」
トシという名前の人なんて、知り合いにいたっけ、と考えていると、電話口の向こうから「俺の名前トシじゃねーんだけど！？」という叫び声が聞こえた。
……この声は、あっきーか。
あっきー、今日はバイトがあるって言ってたけど……何でメリーさんと一緒に居るんだ？
そう思っていると、またメリーさんが話し出した。
「トシが��
「は、八尺様……？」
「時間も無いから、落ち着いて聞くの。八尺様に魅入られた人間は、
近いうちに
＿＿殺されてしまうの＿＿。」
「……え？」
「ヒロ、早く帰ろーぜ。……ん、電話？だれだれ、まさか彼女！？」
カズが軽口を叩いてきたが、生憎いまはそれどころでは無い。
「取り敢えず、人気の無い所でゆっくり話したいの。一緒に居る……カズだったかしら。その子も連れて高校近くの�犁蔽磴△襪泙犬蹲瓩泙罵茲襪痢帖帖�」
「え、ちょっとまっ……！！」
どうやら本当に時間が無いらしくすぐ通話を切られ、ツーツー、という独特の音だけがとり残された。
「カズ……。�犁蔽磴△襪泙犬蹲瓩辰特里辰討襦�」
「何だそれ？聞いた事も無いけど……。」
カズはかなり高校周辺の道に詳しいがそんなカズも知らないとなると、どんな寂れた場所なのか……。
どうやら僕の高校生活は、まだまだ波瀾万丈らしい。
わたし、メリーさん。いま、喫茶あるまじろの前に居るの……。→←わたし、メリーさん。「家族」って良いものなのね……。
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AYA - 初めまして。私も怖い都市伝説の中ではメリーさんが一番好きです。このメリーさん、優しくてほっこりしてきゅんしますね。話もとても面白いです。無理がない範囲で更新頑張って下さい。応援してます。 (2021年8月2日 18時) (
レス) id: d783a40920 (このIDを非表示/違反報告)
麦カケ(プロフ) - 初めまして、こんばんは。メリーさんは怖いイメージですがこちらの作品のメリーさんは優しくてほっこりしました。お話とても面白いです！作者様のペース、無理がない範囲で更新等頑張ってください！ (2021年2月2日 22時) (レス) id: ea0439ca7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍沢 | 作成日時：2020年12月30日 18時
