5,14号室 ページ6
その日、家族に遅れてくることを伝え、
善逸と伊之助を連れてカラオケに行く。
正直歌いたい。
だが、クラスの皆
なので俺はマラカスとタンバリンを持って楽しむのである。
伊之助はメニューにじっと目をやって沢山注文してくるので、店員を呼ぶ電話からなるべく離れた席に座らせるのである。
炭「そういえば善逸、何で急にカラオケなんだ?」
善「いいじゃないですか!
気にしねえ、気にしねえ!」
やけに笑顔な善逸を不思議に思う。
そして、どこか落ち着いてない。
…そういえば、禰豆子もこのカラオケに来ると言っていたな。
誰と来るかまでは聞いてないが、一応部屋を聞いて帰り一緒に帰ろう。
俺はスマートフォンを取り出して、
禰豆子のLINEを開く。
案の定早く返信が来て、
"14号室に居るから7時になったら来て!"
というものだった。
少し顔を覗かせに行こうか、と思った矢先、
善逸が爽やかな笑顔で「俺、便所!」と言いながら別方向へ出て行った。
不思議に思い部屋を出て善逸の後ろ姿を見てみると、善逸はスラッと14号室に入って行った。
禰豆子の居る部屋だ。
炭「あ!」
俺は漸くそこで、善逸がカラオケを提案した理由が禰豆子と会う為だったことを知る。
炭「全く…どこまで禰豆子達に迷惑をかけるんだ善逸……!」
伊「おい、紋次郎!あれやってこい!
白くて甘い菓子!!」
炭「え?」
それを聞いて、"嗚呼、アイスのことか。"と思い
「分かった。食べすぎるなよ」と承知した後、
俺はドリンクバーのところへ足を運んだ。
すると、
炭「え」
「あ、竈門?」
目前には、Aが居た。
自分の学校の制服だったので誰かは気になったが、
いきなり心臓に太鼓のような大きな音が鳴った。
9人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:勉強したくない | 作成日時:2019年9月20日 21時