陽だまりの様なイカ様 (ページ7)

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四皇との対面ページ7

本の中に閉じ込められてどれだけの時間が経ったのかは分からない。
1時間かもしれないし1週間かも。
その位この中は静かで、私が冷静になるには十分だった。

『はぁ、どうして四皇の幹部に喧嘩を売るような真似を……。
そんな度胸なんてなかったはず、やっぱりあの変なブドウのせいなのかな』

私が嫌いな海賊とは言えバカ正直に歯向かう必要はきっとなかったのに、なんて今更後の祭りなんだけれど。

憂鬱な気持ちのまま閉じ込められた部屋の隅で座り込んでいると、ページをめくる音が近づいてくる。

モ「っと、いたいた。よぉ気分は落ち着いたみたいだな」

『えぇまぁ、お陰様で』

モ「それにしたってなんでそんな隅っこにいるんだよ」

開かれたページからは外が見えて、どうやら私の本が置かれているのは図書室のような部屋らしい。
訝しげな顔をするピエロさんの方へ体を向けながら、随分下にある顔を見下ろす。

『…反省とか後悔とか、色々考えてまして。
それで私の処遇はどうなるのでしょう』

モ「それを今からママに聞きに行くんだ、いいかくれぐれも機嫌を損ねるようなことは言うんじゃねぇぞ！」

『流石に四皇の方相手に啖呵を切るような命知らずでは無いです、多分』

ブツブツ言うピエロさんに苦笑いで返していると、ノックの音と一緒に扉が開き大きな女性と数人の男性が入ってきた。

リ「おやぁ？想像していたより大きいねぇ」

モ「あぁ、能力を発動中にとらえたからな。
だが俺が呼んだ文献によればこの大きさよりもっと大きくなるらしい」

リ「ふぅん、しかしあの幻の実を食べたのがこんな小娘とは。
お前、名は何と言うんだい？」

『…Aと申します、ビッグマム様』

目の前に置かれた椅子に座り、前のめりに私の顔を伺う迫力に小さく息を飲む。
世界を脅かす存在なだけあって、私なんか本当に一捻りで消されてしまいそう。