大切な人。2

音信不通。 ページ2

さやかside

結局、Aは学校に来おへんかった。

担任が電話かけても繋がらへんし、LINEの既読もつかん。

どうしたんやろ。

仲良いとは言っても合鍵は持ってへんし、Aも合鍵は優子ちゃんにしか渡してへんって言うてたし。

様子を見ることもできひん。



でも、レッスンには来るやろうから、そんときに話聞くか。


Aは私の予想だとレッスンにギリギリで来るやろうから、今日は先に行くか。

家帰って、ごはん食べたら即出発や。


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さやか「行ってきます！」

ﾋﾟﾝﾎﾟ-ﾝ

…あ。いつもの習慣でインターホン押してもうた 笑

……出て……こおへんな。

LINEして行くか。
“なんかあったん？レッスン、先行くで。”

よし、行こ。



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さやか「こんにちはー。」

西島「おっ、こんにちは。早いね。」

さやか「はい。練習したいんで。」

西島「いいことや。頑張り。」

さやか「はい！」


ストレッチをしながらAのことを考える。

どうしたんやろ、ほんまに。
LINEは遅くても1時間以内に既読つくし、電話やったらすぐに出る。

なんかあったとしか考えられん。

レッスン、来ればええけど……


西島「気難しい顔して、どうした？体調でも悪い？」

さやか「へっ？いや、なんでもありません。」

西島「ふーん。」

そう言って先生はまた踊り始めた。

気にかけてくれたんや。優しいな。


私はストレッチを終わりにしてダンスを覚え始めた。

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