【鬼滅の刃】消させないよ、誰にも その2【炎炎ノ消防隊】

59話　柱と呼ばれる方々 ページ13

初任務を終えた私は、その日を境に次々任務へ駆り出された。
柱の方々とご一緒させていただいてるわけなんだけど……―――。



【音柱・宇随天元さんの場合】


「あー…お前か」

「……よろしくお願いします」

「まあ、その火でド派手に頼むぜ！」

「……サポートしかしませんよ」

「サポート？ なんだ、それ」

「(横文字苦手なの？)」



【恋柱・甘露寺蜜璃さんの場合】


「よ、よろしくね！」

「はい、よろしくお願いします」

「(普通に可愛い！！)…甘味処行きましょ！」

「え、鬼は……」

「いいからいいから！」

「(鬼退治なのに楽しそう……)」



【岩柱・悲鳴嶼行冥さんの場合】


「あぁ……今日は君だったのか」

「よ、よろしくお願いします！ (……数珠…お坊さんか何かなのかな？)」

「くれぐれも火で町を焼かないように」

「…そんなことしません」



【霞柱・時透無一郎さんの場合】


「よろしくお願いします…」

「……誰だっけ」

「菅野原Aです」

「……ふーん」

「(興味なさすぎだろ)」




個性豊かな人達がたくさんいた。

ここまでの人達は、割と常識人で理解のある人だと思う。
私の存在を鬱陶しく思ってはいない、はず。

ただ……。




【蛇柱・伊黒小芭内さんの場合】


「……よろしくお願いします」

「……俺はお前のことを認めていない。日輪刀以外で鬼を倒したと聞いたが、それはまぐれにすぎん。調子に乗っていればすぐに死ぬ。大体お前は―――」

「…はぁ…(…何なの、この人)」

「俺の足を引っ張るようなことをしてみろ、その場で殺してやるからな」

「…ご忠告ありがとうございます」



【風柱・不死川実弥さんの場合】


「…ッチ」

「…よろしくお願いします。(…態度悪っ)」

「……俺一人で行く」

「……お館様とやらに逆らうんですか？」

「……ッチ。めんどくせェな…」

「……(露骨に嫌な顔すんじゃねーよ)」




伊黒さんと不死川さん……この二人は苦手だ。というかたぶん、私は嫌われてる。怪しまれてる。

だって、火を使ってサポートしてるだけで睨まれるし、それじゃダメなのかと日輪刀で戦おうとすれば、下がっていろと言わんばかりに攻撃させてくれないし。




「……一体何なんだ」





任務というか、仕事にまで私情を持ち込まないでほしい。

私のことが嫌いなのも、邪魔なのも分かるけどさ。





「……柱って、何なんだろう……」








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