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電車乗って、急いで家まで戻って来た。
あと1時間はあるな……
「ただいまーっと……」
別にそっとドアを開けたつもりはないけど、玄関入っても彼女の出迎えはなかった。
寝てるんやったらもうちょい静かに入ればよかった、
なんて思いながら、寝室にアンケートを取りに行く。
「やっぱ置いたまんまやん、早よ書かな、」
とりあえず白紙のアンケートをササッと埋めて、それを折れんようにファイルに挟む。
……てか、カバンこれやと入らへんわ。
大した仕事ない時は小さいカバンに貴重品しか入れへんから、ちょい荷物多い時用のカバンを探す。
確かこの前使ったよな……
「あ、……ちゃうわ、向こうの部屋や」
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今のところ彼女の姿を見かけてなくて、どう考えてもこの部屋で寝てると思う。
開けるべきか、カバンを諦めるべきか……
まあ、一瞬や一瞬。
多分部屋の隅っこに置いた気がするから取ったらすぐ出れば起こさんやろ。
そう思いながら、そーっと部屋を開ける。
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「あれ……?おらへん……」
彼女が寝てると思った布団の上には誰もおらんくて、綺麗に畳まれたまま。
出掛けたんかな?と思ったけど、鍵、開いとったよな……
考えれば考えるほど、頭をよぎる嫌な予感。
「立花さん……?おる?」
洗面所にもお風呂にも、トイレにもおらへん。
キッチンも綺麗に片づいてるし、鍵忘れて出掛けたんか……?
けど、玄関に置いてある彼女の靴。
あと見てへんの……
そう思いながら、ふと窓に目をやるとカーテンがヒラリと舞った。
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「……っ、立花さん?!」
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開いてる窓の外、
ベランダの真ん中で彼女は真っ青な顔して倒れとって、
横には洗ってくれた洗濯物が散乱してた。
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みーぽん(プロフ) - News9864915さん» ありがとうございます!(><) (2020年3月8日 16時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
News9864915(プロフ) - 最後泣いちゃいました泣 (2020年3月8日 16時) (レス) id: 7b9d7e55b8 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - 舞さん» はじめまして。コメントありがとうございます!発想を褒めてくださってすごく嬉しいです!最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。 (2020年2月1日 11時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - なつみさん» なつみさん!泣いてくださってありがとうございます… 次回作も頑張りますので、またよろしくお願いします! (2020年2月1日 11時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - 雛里さん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます……!感動していただけて安心(?)しました。最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。 (2020年2月1日 11時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:望穂 | 作成日時:2020年1月24日 20時