何でも屋と奇術師Ⅲ (ページ36)

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100話ページ36

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ヒソカの指示通り、樹の影から姿を現した

既に服を着終えたヒソカ、そして四人の視線が集まる

ｺﾞﾝ「A！！久しぶりだね！！」

最後に会った時と変わらずキラキラした瞳をしたゴンに笑いかける

貴『ゴン！久しぶり！

キルアも！』

ｷﾙｱ「おう！」

片手を挙げ応える彼も懐かしかった

ｺﾞﾝ「で、Aはなんでヒソカといるの？」

貴『え？

仕事っていうか、まあ仕事なんだけど...』

ｺﾞﾝ「仕事？」

純粋なゴンの瞳に見つめられ、嘘などつけなかった

貴『(ヒソカ、助けて！)』

ヒソカを見て目配せする

と、ニヤっとした笑みと共にヒソカが割っていった

ﾋｿｶ「そういえば、ボク...というよりクロロに何の用だい？♦」

ｺﾞﾝ「聞きたいことがあるんだ。

ここへ何しに来たの？」

貴『(ヒソカに任せよ...)』

Aの意思を汲み取ったのかヒソカが口を開いた

ﾋｿｶ「クロロを探してるんだ♦」

「「！！」」

ﾋｿｶ「クロロがクラピカにかけられた念、実は外す方法があるんだ♠」

ｷﾙｱ「除念、だろ？」

ﾋｿｶ「なんだ、知っていたのなら話が早い♠」

貴『(ちぇっ♦驚くと思ったのに♣、とか思ってるんだろうなぁ。)』

ｺﾞﾝ「それで？」

ﾋｿｶ「それをクロロに教えてあげたくて探してるんだけど、手掛かりがなくてねぇ♦

そんなとき蜘蛛の何人かがこのゲームに興味を持っていたことを思い出した♣

蜘蛛のメンバーならクロロの行き先に心当たりがあるんじゃないかって思ってさ♠

この名前ならアッチからのアプローチも期待できるって考えたわけだ♦」

ｷﾙｱ「そっか。コイツはもともと旅団の仲間のフリしてただけだもんな。」

ｺﾞﾝ「うん。」

貴『(よくもまぁこんなにつらつらと嘘を...

すごいなぁ...)』

呆気に取られ、仲間ながらも感心してしまっていた

ﾋｿｶ「さあて、今度はこっちが聞く番♥

まさか、その質問をするためだけにここに来たわけじゃ、ないだろう？♣」

ｺﾞﾝ「ううん。そうだよ。」

ｷﾙｱ「実際に会うって聞かねーんだ、こいつ。」

ﾋｿｶ「...♦」

貴『(ふふ。ゴンらしい...)』

するとゴンたちの仲間の少女が、ヒソカに近づく

「あのう、仲間になってもらえませんか？私たち、出来るだけ強い人を探してるんです。」

ヒソカと目を会わせた

貴『良いんじゃない？面白そう。』

ﾋｿｶ「そうだねぇ♦」